リバウンド第四話

日本テレビ系。水曜ドラマ「リバウンド」第四話。
イマイチならぬ今井太一(速水もこみち)と、かつてブーコと呼ばれていた大場信子(相武紗季)は、もともとは太っていたものの痩せることに成功してからは美形にもなって周囲に持て囃されるようになった者同士で、そして太ったり痩せたりを繰り返している者同士で意気投合した。体型の変化に関することでは思い出が一々一致して話が合った。愛し合うだけではなく、似たもの同士でもあると判明したわけだが、反面、性格には正反対の面もある。
大場信子は周囲の思いを推し量っては自身の思いを抑え付けるのに対し、今井太一は周囲の思いを考慮することもなく自身の思いを相手に勝手に押し付ける。反面、大場信子は今井太一に対しては時々(劇中では一話に一度)自身の本音を思い切り打つけるのに対し、今井太一は大場信子に対しては一晩よく考えた末に相手の思いを思い遣って行動する。その行動が、普段の率直な行動とは反対に、少々回りくどくなってしまうのも面白い。
大場信子の愛する今井太一と、大場信子の元恋人の風見研作(勝地涼)との間の対照性も、なかなか興味深いし、面白くできている。今井太一が大場信子の体型の悩みを理解できる反面、太った大場信子を愛することはできそうもないのに対し、風見研作は太った大場信子を愛せる反面、体型の悩みを共有できそうもない。そして、ここでも大場信子は今井太一と似たもの同士であると云える。大場信子も太った自身を愛したいとは思わないからだ。だから太った自身を愛してくれる風見研作よりも、太った自身を愛さない今井太一を愛してしまうのだ。