仮面ライダーフォーゼ第六話

仮面ライダー生誕40周年記念作品「仮面ライダーフォーゼ」。
第六話「電・撃・一・途」。
如月弦太朗(福士蒼汰)がフォーゼに変身したときの「宇宙キター!」の姿が毎回、様々に変化していて楽しめる。この楽しみはどこまで続くのだろうか。そこもまた楽しみであり得る。
それにしても、JK=ジェイク(土屋シオン)の言動が余りにも非道い。彼も一応、ユニコーン型ゾディアーツから狙われていた被害者ではあるが、このゾディアーツの力を借りてでもJKを懲らしめようとしていた天ノ川学園フェンシング部の新田文博(宇治清高)もまた、JKの非道な言動によって名誉も体も心も傷付けられた被害者であり、公平に見るなら、如月弦太朗も明確に云っていたように、真に真剣に反省しなければならないのはJKの側に他ならない。新田文博は自力で反省して立ち直ることができると期待できるが、JKは自力で反省なんかできそうもない程の悪人であるとさえ云ってもよい。歌星賢吾(高橋龍輝)に至っては、JKは自力どころか他力によってさえも考えを改めることはできないだろうとまで厳しく診断していた。
あの余りにも非道のJKの言動が、フォーゼの強力な武器である「エレキ」の扱いにくさとの間に類比関係をなし、ゆえに、エレキを使いこなしてみせることがJKと友達になることとの間にも類比関係をなしていることは見易い。劇中でも、如月弦太朗自身によって語られた通りではあるが、そうは云っても、今まであんなにも打算でしか他人と接してこなかったような人物が、それとは正反対の、如月弦太朗の徹底した純情の世界に本当に付き合い切れるものなのだろうか。その辺の今後の描写にも注目してゆこう。