梅津寺の秋山兄弟銅像二躯/東郷元帥書の題字

休日。夕方四時の少し前に外出。伊予鉄道の電車で道後から松山市駅へ行き、松山市駅から梅津寺へ。秋山好古銅像秋山真之銅像を見物。秋山真之像の台座の題字を揮毫したのは東郷平八郎。元帥、侯爵、大勲位
東郷元帥は鹿児島の城山の麓にある西郷隆盛像(安藤照作)の題も揮毫している。そもそも像の建立を発起したのが東郷元帥で、像の完成する前に題を揮毫しておいたが、像の完成を見ないまま逝去した。京都の三条大橋の近くにある高山彦九郎皇居望拝の像(伊藤五百亀作)の台座の題も東郷元帥の書だが、これは昭和三年に建立された当初の像のための揮毫で、戦時に像が失われて台座のみが残り、現在あるのは昭和三十六年に再建された像。
秋山兄弟の銅像二躯はそれぞれ別々の丘の上にあって、二つの丘は趣ある古い陸橋で繋がれている。緑が豊かで、彼方には瀬戸内海が望めて、今日のように晴天の日には陽光と海面が眩く、実に好い眺めを楽しめるが、難点は虫が多いこと。蚊の鳴く音の大きさに驚かされるが、揚羽蝶には魅了される。
梅津寺駅に接する海辺の眩しい景色を眺めながら帰りの電車を待った。衣山駅で降車してそこから道後まで歩いてもよかったし、大手町駅で降車してそこから道後行の電車へ乗り換えてもよかったのだが、そうしたことに気付いたのは松山市駅まで行く切符を買ってしまった後だったので諦めて松山市駅まで行き、折角なので松山市駅にある高島屋で線香を購入。千舟町から大街道へ入って北上し、大学の近くにある食料品店で買物をしてから帰宅。