仮面ライダーウィザード第二話

平成「仮面ライダー」第十四作「仮面ライダーウィザード」。
第二話「魔法使いになりたい」。
先週の第一話のみは一話完結で、今週からは通常通りの二話で完結する形式へ戻る模様。ゆえに今朝の話は話の前半。
しかし今回も過去の真相が幾らか明かされた。ウィザードに変身する謎の魔法青年、操真晴人(白石隼也)がどのようにして魔法使いになったのか、その直接の原因が明かされたのだ。
それは少し前の日食の日の、その日食が生じていた間の出来事。ワイズマンと呼ばれる何者かが、ゲートと呼ばれる「魔力の高い人間」を数多く集め、彼等の希望を失わせるような攻撃を彼等に加えて、その強制力によって彼等を絶望の淵に追い込んで、そうして彼等の生命を奪って生まれる「魔力の塊」としてのファントムの群を産出する酷い儀式(「サバト」)を行った。そのゲートの群の中に操真晴人がいた。コヨミ(奥仲麻琴)もいた。操真晴人は希望を失わなかったので、ファントムに生命を奪われることなく、反対にそれを自身の内に抑え込んでしまうことができた。結果、操真晴人は魔法使いになる「資格」を得て、そのことを何者かによって祝福されて、実際、魔法を使う力を得た上にウィザードに変身する道具をも得て、そしてコヨミと出会った。
コヨミは記憶こそ失ったが、ファントムに生命を奪われることからは免れたし、ゲートの気配を感知する魔力を得ていた。
ところで、今朝の話には奈良瞬平(戸塚純貴)という人物が登場した。幼時に読んだ絵本に描かれていた魔法使いの勇姿に憧れて、大人になった今もなお、人々を助けるために魔法使いになりたいと願望している彼は、操真晴人がウィザードに変身して化物と戦っている姿を目撃して本物の魔法使いの出現に感動し、弟子になりたいと希望していたが、戦闘の現場でファントム群から突然の攻撃を受けた瞬間、偶然にも自身が魔法を使い得ることに気付いた。
だが、これが本物の魔法であるかどうか。もちろん彼もゲートである以上は「魔力の高い人間」であるはずで、ゆえに本物である可能性はあるが、そうではない可能性も大いに想定できる。むしろこれはファントム側の罠であり、絶望を作り出す強制力の一例であるとでも見ておくのが自然ではないだろうか。