仮面ライダーウィザード第二十二話

平成「仮面ライダー」第十四作「仮面ライダーウィザード」。
第二十二話「不死鳥の暴走」。
フェニックス=ユウゴ(篤海)は倒されても甦るばかりか甦る度に強くなる。ウィザード=操真晴人(白石隼也)によって既に幾度も退治され、その度に魔力を強化してきた。今や、今までのようなウィザードの攻撃によっては退治できない程に強くなったばかりか、フェニックスを止める力を持っていたはずのメドゥーサ(中山絵梨奈)からの攻撃をも撥ね退け得る程に強くなっていた。こんなにも強化したフェニックスを、一体どのように退治するのだろうか。
唯一期待できる道があるとすれば、魔力を消費できるビースト=仁藤攻介(永瀬匡)であればフェニックスを完全に消費して消化して消去できるのではないのか?ということ位だろうか。
フェニックスは警視庁鳥居坂警察署の大門凜子(高山侑子)を軽く倒したが、倒すことに特に意味を見出してはいなかった。単に倒すよりもむしろ大門凛子を「エサ」にすることでウィザードをおびき寄せてはどうか?と提案したのは、スナフキン風の格好の謎の青年ファントム(前山剛久)だった。名を「ソラ」と云うらしい。
陽気な顔で唐突に現れて「ハロー」と挨拶し、軽い口調で人々に色々な情報を与えたり提案したりして争いを生じさせていたソラは、どうやらワイズマン(声:古川登志夫)には反感を抱いていて、ゆえにフェニックスを支援してみせたようだ。しかるにフェニックスの味方であるとは見えなかった。ソラは以前、操真晴人=ウィザードに新たな魔宝石を提供したこともあるが、ウィザードの味方とも見えなかった。「敵の敵は味方」と考えるなら確かにソラは操真晴人の味方であり得ないわけではないし、フェニックスの味方でもあり得るが、むしろ魔法使いとファントムを敵対させることに利益を見出しているように見える。
第十八話で急に登場したソラは、第一話から登場した警視庁国家安全局〇課の木崎警視(川野直輝)よりも重要な役割を演じてゆくことになるのだろうか。