仮面ライダーウィザード第二十八話

平成「仮面ライダー」第十四作「仮面ライダーウィザード」。
第二十八話「盗まれたベルト」。
今回のゲートは、朝比奈考古学研究所に勤務する中本治(有薗芳記)。警視庁鳥居坂警察署の大門凜子(高山侑子)の調査したところによると、彼は考古学者ではあるが、これまでに研究実績を上げたことは皆無。ゆえに万年助手の地位にあるらしい。海外の遺跡で発掘調査をしていたとき、獅子の顔を象った謎の遺物を発見し、何としてもその謎を解明して研究実績を上げ、考古学界に名声を得たいと願望しつつ帰国したところをメデューサ中山絵梨奈)に狙われた。
他方、新聞報道で彼の発見を知った仁藤攻介(永瀬匡)は、かつて考古学の学徒として自身の発見し、今やビーストに変身するための道具として用いている指輪とベルトに刻された獅子の浮彫がそれに酷似していることに興味を持って彼に近付いた。しかるに中本治は仁藤攻介の指輪とベルトを見るや、それを何としても己の研究のための材料にしなければならないと強く願望し、ついには仁藤攻介を騙して、盗み取って隠し持つにまで至った。
このような罪を犯した者を御天道様が見逃すはずもなく、中本治はメデューサ配下の狂暴なファントムに襲撃されたが、同じとき、仁藤攻介は指輪もベルトも奪われて変身することもできないままグレムリン=ソラ(前山剛久)と戦っていたから、中本治を救出しようもなかった。中本治に対しては、自業自得と云うほかない。
研究者として名を上げるためには罪をなすことも辞さないという類の人が、研究者として真に価値ある仕事をなし得るとは思えない。そんなことだから万年助手に甘んじるしかないのではないのか。
操真晴人(白石隼也)は、餌を横取りされることを危惧して文句を云おうとした仁藤攻介に「みなまで云うな」と云っていた。仁藤攻介と一緒にいるときの操真晴人の面白さに感嘆し、変身できず人間の姿のまま戦い続けていた仁藤攻介の身体能力と戦闘力に驚嘆したというのが今朝の主な感想。