支持と反対の両立

日本文化チャンネル桜水島総社長は、内閣支持とTPP反対を両立させると宣言し、内閣のTPP交渉が適切な方向へ行くのを支援するためにも反対運動を盛り上げる必要があるとも述べながらも、同時に、TPP反対論者を誤解に基づいて中傷し、嘲笑して否定し去っている。これでは何をどう頑張ってもTPP賛成しか選択肢が残らなくなるのではないのか?と危惧される。実際、冷静に考えてみると、日本文化チャンネル桜の所謂キャスター陣の大半が事実上のTPP賛成派ではなかったか。前政権下の推進には反対する者も多かったが、本当の反対派はそもそも少数派だったろう。
反対論者を切り捨てると同時に彼はYoutube等における自身への批判コメントを全て削除することも宣言した。悪くはないと思うが、これは同時に、彼が朝日新聞を批判する大義を喪失したことを物語りはしないか。それに、現在、同社長を批判している人々はもともと社長を支持してきた人々に他ならない。NHK朝日新聞を批判している人々がそもそもNHK朝日新聞を支持していないのと比較するなら、同社長の現状の方が深刻ではないのか。なにしろ吾人も同社の友の会を退会しようかと考え始めている程なのだ(…と云いつつ当面は退会しない)。