旅行記の補足

先の金曜から日曜にかけての旅行で見た色々なことの中で興味深かったことの一つは、浅草の雷門の前で客を誘う大勢の人力車の人々の格好が、金曜の昼の晴天のときには、少々寒かったにもかかわらず、まるで既に夏が来たかのような、眩しいような姿をしていたのに対し、翌日の朝の曇天のときには肌を隠すような装備をしていて、さらに同日の夕方や日曜の朝の、雨天のときには、冬に戻ったかのような格好をしていたこと。人力車にも複数の会社があるようで、それぞれ異なる扮装をしていたが、何れも颯爽としていて、いかにも都会風であると見えた。
江戸時代の殿様は籠をかく人の「顔」(容姿とともに人望)を重視したらしいが、現代の観光地における人力車でも扮装と弁舌の格好よさは重要であるに相違ない。