警部補矢部謙三2第三話

金曜ナイトドラマ警部補 矢部謙三2」。第三話。
矢部謙三生瀬勝久)を催眠術による遠隔操作で殺害しようとした銀座の高級ホステス山川一子(井上和香)が、後催眠で「テーブルの箸を持ち上げて」と指示を出していたのは失敗だったろう。「テーブル」という語と「持ち上げて」という語の合間にある「ハシ」は普通「箸」ではなく「端」であると受け取られるはずであるから。…と直ぐに読めてしまうのがこのドラマの制作者の狙い通りであることも見易い。高級マンション内の広大な居間に置かれた長大な食卓の端を必死に持ち上げようとする矢部謙三の姿を目撃して御手洗未来(畠山彩奈)と秋葉原人(池田鉄洋)が呆れていたところまで含めた長距離の笑い所だった。
警視総監(大和田伸也)が、死の覚悟をも要する危険な仕事を敢えて矢部謙三にばかり押し付けて殉職を密かに期待してしまうことについて、もはや何一つ心の痛みを感じなくなっているのも凄い。今まで負傷したことさえもないからだろうが、案外、殉職なんかするわけがないと思い始めてもいるのではないのか。
今回、矢部謙三の捜査に協力したのはFBIで心理分析を研究したホッパ刑事(黄川田将也)。「仮面ライダーTHE FIRST」における仮面ライダー1号(ホッパー)だが、一年間にわたり活躍した仮面ライダーではないので、今一つ盛り上がらない。しかるに次週の第四話には「仮面ライダー剣ブレイド)」と「仮面ライダーフォーゼ」で二年間も活動した人が出る模様。