弱くても勝てます第十一話=最終回

土曜ドラマ「弱くても勝てます」第十一話=最終回。
全国高等学校野球選手権大会(「夏の甲子園」)の神奈川県予選における小田原城徳高等学校野球部の試合が終わったあと、三年生が大学入学試験を経て卒業して、一年後の神奈川県予選における母校の初戦を観戦するまでを駆け足にたどった。
赤岩公康(福士蒼汰)は東大理三に余裕で合格。江波戸光輝(山崎賢人)と樽見柚子(有村架純)は東大理一に合格。高等学校を中途大学した亀沢俊一(本郷奏多)も高等学校卒業程度認定試験合格を経て東大合格。野球に没頭し続けていた白尾剛(中島裕翔)は東大には不合格だったようだが、野球に強い早稲田に合格。なぜか岡留圭(間宮祥太朗)だけはどこにも合格できず一年間の浪人生活を決意した。
そして赤岩公康は遂に樽見柚子に恋を告白し、両想いになったが、その場に白尾剛は不在だったばかりか、二人が結ばれたことに対する彼の思いも描かれなかった。もはや三角関係でも何でもなかった状態。
対するに、江波戸光輝には一応、岡留圭の大学入学試験の行方を心配する場面もあったし、岡留圭を「浪人生」と呼んで陽気にからかう場面もあった。江波戸光輝が実は陽気な人物で、岡留圭と一緒にいる所為で萎縮しているだけであるのかもしれないことは五月三日放送の第四話で描かれたことがあったが、今や岡留圭に対しても陽気に振る舞えるようになったということを物語る。
それにしても、最後の少年野球の監督の場面には意味を見出すのが難しい。何となくありがちな展開、ありがちな場面を何となく入れておきたかったのだろうか。