学校タイムトラベル

夜九時から放送されたテレヴィ番組「今と昔でこんなに変わった!!学校タイムトラベル」。
歴史教科書における今と昔の比較は、納得できる場合もあれば納得し難い場合もあるが、今回の、例えば大名行列がエキストラで構成されていたという話は、最新の知見に基づいていて良かった。人材を派遣していた組織としては庄屋があり、派遣されていた人材が農民で、当時の大規模農家は総合商社のようなものだった場合もある…というところまで解説してくれれば一段と良かったはずだが、今時のテレヴィにそこまで期待してはならないのだろう。
後半、現今の学校の施設、設備、教育の方法や給食の内容等を盛んに取り上げていたのは、昔の様子しか知らない大人に向けた企画であるに相違ない。実際、最新の学校の様子には驚かされたが、現実には地域間の格差や学校間(特に公私間)の格差が激しいのだろう。今時の学校は凄い!ということを云い過ぎると、全然凄くない地方公立学校に通っている児童生徒は傷つくだけではないか?と思わなくもない。
ところで、この番組について雑誌「TVガイド」十二月五日号には「佐藤勝利の学校生活が明らかに!?」と書かれ、「現役高校生の佐藤は実際の学校生活や、最新の流行などについて語る。」と説明されているが、そのような場面は殆どなかったと云うも過言ではない。どちらかと云えば、出演者間では最年少ではある彼も、大人と一緒に最新の学校の様子に驚いていたようだった。