仮面ライダードライブ第十五話

平成「仮面ライダー」第十六作「仮面ライダードライブ」。
第十五話「その想いが届くのはいつか」。
ロイミュードにも人間にも狙われる被害者と見られていた人気女優の七尾リラ(末永遙)は、実は当人を見守り続けるロイミュード096の記憶の主だった。そしてロイミュード096の記憶の主ではないかと見られていた七尾リラの元恋人の二階堂弘樹(三上真史)は、七尾リラによって死に追いやられていた。事件の当日、恐ろしい記憶に苦しんでいた七尾リラに迫り、その記憶を抹消してやると同時に全部もらい受けたのがロイミュード096だったのだ。
実に奇妙な事件だったわけだが、果たしてロイミュード096は何をしたかったのか。
ロイミュードの死神、チェイス上遠野太洸)はプロトドライブだったときの記憶の一部を取り戻しつつあったが、これは記憶の抹消を手掛けたブレン(松島庄汰)の仕事が不十分だったことに因るらしい。ブレンは己の仕事に満々の自信を抱いていて、己の手腕によってさえもプロトドライブの記憶を抹消し切れなかったのであるから完全な抹消はそもそも不可能であるに相違ないと主張したが、メディック(馬場ふみか)は別の仕方で抹消してみせることを主張し、ハート(蕨野友也)の黙認を得て実行した。
変貌させられたチェイスは、前よりも機械のように無表情になって、もはや詩島霧子(内田理央)に対しても容赦なく銃口を向け得るようになっていた。この完全な変貌を目の当たりにしたドライブ、警視庁特状課巡査の泊進ノ介(竹内涼真)は茫然として戦意をも喪失していた。