仮面ライダードライブ第二十一話

平成仮面ライダー第十六作「仮面ライダードライブ」。
第二十一話「不揃いの死者たちはなにを語るのか」。
仮面ライダードライブに変身する能力を有する警視庁特状課巡査、泊進ノ介(竹内涼真)は、仲間に対しても警戒を怠らない秘密主義者のベルトさん(声:クリス・ペプラー)から秘密の武器「タイプフォーミュラ」を与えられた。タイプデッドヒートよりも強く、しかも危険であり、ゆえに訓練を経ることなく使用することがどのような影響を生じるのかはベルトさん自身にも判らないらしいが、この上なく強化されて今やタイプデッドヒートでも渡り合えなくなっているチェイス上遠野太洸)の力に対抗するには、タイプフォーミュラを使用するしかないというのがベルトさんの判断だった。もちろんドライブ=泊進ノ介は歓迎した。その結果については、次週の第二十二話を待つほかない。
チェイスをそこまで強化したのはメディック(馬場ふみか)の策だが、メディックが信用できない奴であることは、前回の第二十話における自身の行動についてハート(蕨野友也)に嘘をついた点からも明らかであると云える。自身の自信満々のあの行動が、ハートを喜ばせないこと、それどころかハートには容認されない恐れが大きいことをも予測できているからこそ、平然と嘘をついたと思われるからだ。要するにメディックはハートを欺き、裏切っている。他方、ハートを決して裏切ろうとはしないように見えるブレン(松島庄汰)は、メディックによって強化された直後のチェイスに自身の武器である毒を一滴だけ仕込んだ。あの毒の効能は記憶の再生ではないかとも見受けるが、真相については次週以降の解明を待つほかない。
今回の事件は同時多発殺人事件。その謎の解明に向けて特状課客員の西城究(浜野謙太)が身近に接していたロイミュード072のインターネット上の「痕跡」を追跡することで重要な証拠を得た。これは同時に、ロイミュードの動向を捜索する際の新たな方法の発見でもある。しかるに、そのための前提として、インターネット上に多大の相互に関係付けられた情報を留めている人間だけがロイミュードに目を着けられるのでなければならない。今後の捜査に重要な役割を果たし得るとは予想し難いような気がする。