新番組=仮面ライダーゴースト第一話

平成仮面ライダー第十七作「仮面ライダーゴースト」。
第一話「開眼!俺!」。
主人公の天空寺タケル(西銘駿)が殺害され、ゴーストになった話。殺害したのもゴースト。眼魔と呼ばれる。殺害された理由は、眼魔が収集しようとしている眼魂を、天空寺タケルが一つ所有していたから。
眼魂は、なぜか「あいこん」と訓読される。「がんこん」で良いのに。天空寺タケルがそれを所有していたのは、丁度この日、十七歳から十八歳になった彼の誕生記念日に、亡き父、天空寺龍(西村和彦)から郵便で送られてきたから。天空寺龍は大天空寺の住職だった。住職を失った大天空寺では、天空寺タケルが住職を継ぐまでの間、高弟の御成(柳喬之)が住職代理をつとめている。天空寺タケルは、年の近いシブヤ(溝口琢矢)、ナリタ(勧修寺玲旺)と一緒に修業すべき身だった。御成は完全に剃髪しているが、他は誰も剃髪していない。先代の住職でさえ剃髪していなかった模様。浄土真宗の寺だろうか。
大天空寺の住職代理であり天空寺タケルの保護者である人物の名が御成であるのは、国内最大の国際空港が成田にあることに因み、成田街道(佐倉道)からの分岐の一つが御成街道であるからか。ナリタの名が成田空港に因んでいるのは判り易い。シブヤの名は何に因んでいるのかを考えるに、成田空港駅から発する京成線の終点が上野駅で、そこで銀座線に接続され、銀座線の終点が浅草駅と渋谷駅であるからだろうか。
眼魂を所有していた所為で眼魔に殺害された天空寺タケルは、河原で謎の仙人(竹中直人)に遭遇し、「仮面ライダーゴースト」になるように導かれた。変身するや、さらにユルセン(声=悠木碧)が現れ、戦闘中の指導助言を担うことになった。仮面ライダーゴーストの戦闘力は、過去の偉人のゴーストを召喚して助力を求めることで強化される。助力を得られた暁には、偉人の眼魂を新たに獲得する。
仙人によれば、九十九日間に十五人の偉人の眼魂を収集することができれば、天空寺タケルは生き返ることができる。収集し切れなかったとき、天空寺タケルは消える。既に一日目で彼の最も尊敬する宮本武蔵の眼魂を獲得できたが、残る九十八日間で十四人の力を得なければならない…という話。