仮面ライダーゴースト第八話
平成仮面ライダー第十七作「仮面ライダーゴースト」。
第八話「発動!もう一つのモノリス!」。
天空寺タケル(西銘駿)が生き返るためには偉人の眼魂を十五個、しかも九十九日間に収集しなければならない…というのは物語における目下の一番の前提だが、困ったことに、偉人の眼魂というのは全部で十五個しかないらしい。「謎の男」=西園寺(森下能幸)はそのように呟いていた。しかも、同じく西園寺が呟いていたように、天空寺タケルが既に五個の眼魂を収集し、「マコト兄ちゃん」ことスペクター=深海マコト(山本涼介)も四個を獲得しているの対して、実は西園寺も既に五個を有している。ゆえに未知の眼魂は一個を残すのみであり、天空寺タケルも深海マコトも西園寺も、それぞれ他の二名から全部の眼魂を奪取しなければ十五個を揃え得ない。
そうなると、深海マコトが怖い顔で執拗に天空寺タケルを追い回し、攻撃し、眼魂を横取りしようとするのは必然であると判るし、対するに、天空寺タケルは余りにも御人好しであるのかもしれないと思われてくる。
それにしても、深海マコトはどうして西園寺の主張を信じてしまっているのか。幼時に彼が天空寺タケルと天空寺龍(西村和彦)には親しく接し、「マコト兄ちゃん」と慕われる程に家族同然の付き合いをしていたのであるなら、天空寺龍と天空寺タケルの父子が信頼に値する人々であると知っているはずで、従って、得体の知れない「謎の男」=西園寺の言を信頼することについてはもっと慎重であって然るべきだろう。深海マコトの妹(声=工藤美桜)も、西園寺に対する警戒の必要性を訴えていたではないか。深海マコトと西園寺との関係に、アラン(磯村勇斗)がどのように関係してきたのかも今の時点では明らかではない。