ハルチカ第十一話&第十二話

夜、ニコニコ動画ハルチカ」公式チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/haruchika)で配信されているテレヴィアニメ「ハルチカ-ハルタとチカは青春する-」の第十一話「エデンの谷」と第十二話「共鳴トライアングル」を視聴。これで全話を一通り視聴し終えたが、実に面白い物語だった。
一つ気になるのは、第八話「初恋ソムリエ」で穂村千夏が芹澤直子の前で不図漏らした寂しさの感情の正体が何であるのか?という点だが、己の未熟な演奏が吹奏楽部の皆の足を引っ張っているのではないか?という不安から生じた孤独感だったろうか。そうであるなら、花巻駅から清水へ帰る電車内に芹澤直子が現れたことで、あの感情は解消したと見ることができようか。上条春太から「元気だけが取柄」と揶揄される「元気娘」のチカの、意外に繊細な一面が見えて、物語を味わい深くした。しかし考えてみれば、ハルタが見事な推理で謎を解き明かしてゆく横で、チカもまた人々の思いを実に深く正しく感受していたのだ。
最終話のエンディング主題曲は、浜口史郎作曲「晴れの日に」。最近、オリジナルサウンドトラックCDの「ミュージック・アルバム ハルタとチカは演奏する」で毎日のように聴いている曲だが、エンディング主題曲として映像付で聴くと、また一段と良い。