髪切/映画ドラえもん-のび太の南極カチコチ大冒険

休日。前髪が鬱陶しくなってきたので髪を切ろうと思い、美容店に予約を入れて一時頃に慌ただしく外出。松山の市内電車(路面電車)は時間に正確ではないのが常ではあるが、今日は殊に酷く、十分間で着くはずの距離で二十分間を過ごし、松山市駅を一時四十五分に出立したかったのに、十五分後に出立するしかなかった。郊外電車を古泉駅で降りて、美容店に行き、無事に髪切を完了したのは夕方四時前。ゼビオで衣服と小物が半額になっていたのを購入。一階のツタヤにも寄り、大高忍『マギ』第六巻と第七巻を購入。シネマサンシャインMASAKIに寄ってみれば五時から「ドラえもん」が上映されると判ったので入場券を購入。特典一個を頂戴した。パオパオに乗ったドラえもんの小型フィギュア。時間の余裕があったので、フードコートのカツ丼で早めの夕食。五時の少し前に映画館へ戻り、チョコレートのワッフルとホット抹茶オレを買い、入場。
五時から「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」を鑑賞した。
始まった途端に涙が出てきたのは、映画館で「ドラえもん」を観るということが余りにも久し振りで懐かしかったからだろう。なにしろ最後に観たのが大長編ドラえもん第五作であるから、本当に大昔。色々懐かしくて、それで涙が出たに相違ない。親に連れられて観た最初の映画は「東映まんが祭」だったが、自ら観たいと願って親に頼んで連れて行ってもらった最初の映画は「ドラえもん」だった。(そして子どもの癖に生意気にも全ての漫画アニメから「卒業」して、自力で観に行った最初の映画は「アマデウス」だった。)
昨年「新・のび太の日本誕生」を観たいと思いながら観ることがなかったのも、思えば、映画館で「ドラえもん」を観るということが自分にとって余りにも特別なことだったからであるのかもしれない。
それが今年、かなり気軽に「ドラえもん」を観るに至ったのは、多分、この一年間…そしてむしろ半年間、馬鹿みたいに映画館に通ってアニメ映画を繰り返し観てきた結果、映画館に行くこと自体が自分にとって何も特別ではなくなり、むしろ単なる日常でしかなくなったという事情に因るのだろう。その発端をなした一年前の「ハイ☆スピード!」、そして半年前の「聲の形」、「君の名は。」、最近の「モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ」、「ソードアート・オンラインオーディナル・スケール―」に心から感謝。
内容も悪くはなかったのではなかろうか。ヒョーガヒョーガ星の宇宙旅行の技術は既に驚くべく高度で、あれで科学技術を未だ回復できないとはどういうことであるのか理解できないという点を除けば、時間旅行のトリックは面白かったし、絵は実によく動いていて綺麗だった。「のび太の恐竜」や「のび太の宇宙開拓史」や「のび太の大魔境」のようなスケールの大きな面白さがないのは当然だろう。藤子・F・不二雄が真の天才であり、真の巨匠だったということを再認識する機会が年に一度はあってよい。
観終えたあと、映画「ドラえもん」の二種類の楽しい看板を撮影し、売店でパンフレットを二冊(内一冊は保存用)を購入。夜七時頃に映画館を出て、twitterに映画「ドラえもん」の楽しい看板の写真を投稿しておいた。一階へ降りて、旅行準備の一環として下着を四枚買い、古泉駅へ。松山市駅からは徒歩で銀天街、大街道を経て道後まで帰った。