旅行記三/森アーツセンターギャラリーの大エルミタージュ展/言の葉の庭のような眺望/五ヶ月振り

旅行記三。
朝十時前にホテルを引き払い、秋葉原駅へ。日比谷線六本木駅へ行き、大きな荷物だけコインロッカーに預け、雨中、六本木ヒルズへ。
森アーツセンターギャラリーで六月十八日まで開催されている「大エルミタージュ美術館展」を鑑賞。名作が多数並んでいて圧倒された。最も心惹かれたのは、ルイ・ル・ナンの《祖母訪問》で、ことに赤い服を着た少年が美しく、もし絵葉書があるなら何枚か買っておきたいと思っていたが、案の定、売っていなかった。図録のほかに菓子を二箱買っておいた。
十二時半に一通り観終えて、窓の外の東京の景観を眺望し、iPhoneで写真を撮影したところ、雨天による空の暗さが景色の色を絵画風にしたのか、何となく「言の葉の庭」や「君の名は。」を想起させる画像になった。満足して六本木駅へ戻り、荷物を取り出して大江戸線六本木駅まで歩き、そこから大門駅へ。大門駅を出れば直ぐ東京モノレール浜松町駅
昼一時五十二分発の急行に乗って羽田空港へ行き、フードコートで昼食を摂ったあと、大きな荷物を預けた。姉と合流して、空港内のレストランで休憩しながら約五ヶ月振りの家族会議。甥が大学の建築学科に合格した話や、姪が神田沙也加に夢中である話を聴いた(「SAOオーディナル・スケール」のパンフレットを一冊ここに持ってきていれば、贈呈したいところだった)。取り敢えず「大エルミタージュ展」の菓子二箱を贈った。夕方四時半に見送られ、四時五十五分に羽田空港を発って松山空港へ戻り、リムジンバスで道後へ帰った。
先日、東京国立博物館の売店から発送した図録二冊が早くも到着した。疲れたので少しでも早めに寝るのみ。