竹書房文庫おそ松くん第八巻

 竹書房文庫『おそ松くん』第八巻。この頃には既にチビ太とイヤミが殆ど主人公で、六つ子の個性は一段と薄れている。西部劇篇ではシェリフでありながら完全に悪役で、悪党チビータに退治される側。

 

竹書房文庫おそ松くん第七巻

 竹書房文庫『おそ松くん』第七巻。六つ子が二人一組で行動するときは、おそ松とチョロ松、カラ松とトド松、一松と十四松がコンビになることが多くなっている。第七巻では例外がなかったかと思う。

 

竹書房文庫おそ松くん第五巻&第六巻

 竹書房文庫『おそ松くん』第五巻。「チビ太のおつむは日本一」でチビ太が占いに用いた魔法の球の御告げによれば、おそ松こそ日本一格好良い男子(ただし同じ顔の男子が六人いることを魔法の球は知らなかった)。実際、おそ松は「キーコとひこうバイオリン」では人気アイドルになっていた。おそ松もカラ松も一松もチョロ松もトド松も十四松も、六つ子は実は美男子という設定。
 竹書房文庫『おそ松くん』第六巻。おそ松はじめ六つ子の体型は、バスト75、ウエスト55cm。この頃には登場人物も揃い、画風も安定し、奇想の面白さが増しているが、反面、トト子が凶暴性を抑えてヒロイン風になってきている。

 

コロコロコミック十二月号の怪盗少年ジョーカーズ第三話

 何日も前に大型食料品店で購入しておいたのに未だ開封してもいなかった『月刊コロコロコミック』を今更ながら開封し、たかはしひでやす作「怪盗少年ジョーカーズ」第三話を漸く読んだ。
 今回はカイこと二十面海人(にとめかいと)が友情の熱さを見せた。そしてJこと輝夜木十一とカイの背後には大きな満月。まさしく「怪盗ジョーカー」ならではの、「輝く夜へようこそ」の再来だった。

 

イッカーダ遺跡で波に乗るオロチ&キュウビ隊と波を駆けるインデイ&ジバニャン&コマさん/トワレに行くべきか否か悩んでいたときのケータの目/土蜘蛛とヒライ神

 ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」公式チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で配信された第百九十八話を視聴。
 一。
 バスターズトレジャー編第十八回「イッカーダ遺跡の川くだりレース!」。
 ネコ2世とゾン・ビー・C(チョッパー)は不在。「大大大冒険家のインデイさんズラ」ことインディ・ジョーズとジバニャンとコマさんの三人が洞窟の中を流れる川を筏で下り、イッカーダ遺跡を探索。そこへ現れた競合者が、オロチとキュウビの二名で結成された最強のトレジャーハンターティーム「オロキュウ」。
 怯えたインディ・ジョーズはオロキュウの筏を攻撃して破壊したが、同時に自分たちの筏をも破壊。オロチとキュウビはそれぞれ丸太一本で見事に波に乗り、対するにインディ・ジョーズとジバニャンとコマさんは三人一緒に丸太一本で玉乗りのように波の上を駆けた。
 今回、Mr.スコップがなぜか爆破されてしまったが、多分、何の意味もない爆発だったろう。
 二。
 妖怪どっちつかず事件。
 どっちつかずに憑依されたケータは、どっちつかずを退治するために召喚すべきはブシニャンであるのかラストブシニャンであるのか悩んだばかりか、ウィスパーが本当に執事であるのか否か悩み始めた。モレゾウやバンジーきゅうすが迫りつつある中、トワレに行くべきであるのかどうか悩んでいたときのケータの眼が、なぜか妙に愛らしく描かれていた。
 三。
 妖怪大合戦「土蜘蛛vs.大ガマ一回戦」。
 土蜘蛛を大将とする元祖軍には、オロチ、激ドラゴン、百々目鬼、ガマンモスが従い、大ガマを大将とする本家軍には、ヒライ神、武者かぶと、キュウビ、から傘魔人が従って、男子はブリーフを履くべきであるかトランクスを履くべきであるかをめぐり壮絶な合戦を繰り広げた。うんがい鏡を通じてケータとジバニャンとウィスパーが戦場へ召喚されたのは、両軍の勝敗を判定する役割を委ねるため。
 最後に判定の決め手をなしたのはケータのクローゼットに収納された下着の内訳。ブリーフとトランクスがそれぞれ何枚あるのかを、まるで運動会における「玉入れ」の結果の集計のような形で確かめた。ヒキコウモリも素直にクローゼットを明け渡した。
 ケータの下着は大抵、なぜか破れているが、今回もケータが履いていたトランクスは破れていて、そして破れたトランクスは単なる布切れに過ぎなかった。
 土蜘蛛の声とヒライ神の声は同じ声だったろう。少人数の声優で無数の役を演じ分けるこの番組において一番のイケメンヴォイスであると云える声。

シネマサンシャイン衣山のFree!TYM上映時刻/竹書房文庫おそ松くん第三巻&第四巻

 代休日。
 シネマサンシャイン衣山へ「Free!TYM」見納めに行こうと思って外出したが、電車に乗り遅れてしまい、どう考えても間に合いそうにないと焦りながらも電車で移動。むしろエミフルMASAKIの方のシネマサンシャインへ行って「Fate」を観るのが正解だろうか?と思いながら結局、シネマサンシャイン衣山には二十五分遅れで到着。「Free!TYM」券売は終了していた。のんびりしていた自分自身が一番悪いのは自明だが、同時に、一日一回しかなくなった上映時刻の設定も、通うには過酷であるとも思う。「ハイ☆スピード!」は夕方六時時以降の上映で、最後まで通いやすかった。集客力の差の結果だろう。
 失意の中、シネマサンシャイン衣山の階下にあるvillagevanguardに行き、ドラえもん型巾着を購入。取り敢えず「Free!TYM」上映終了まではあと一週間残されているので見納めの機会もあるに相違ないと考え、今はむしろ夕方からの「Fate」を観るかどうかを検討しながら先ずは衣山駅から松山市駅へ移動。
 夕方六時からの上映に間に合うようにエミフルMASAKIへ行くにしても時間の余裕があり過ぎる時刻だったので松山市駅を出て銀天街アニメイト松山店へ行き、昨日に続いて竹書房文庫『おそ松くん』第十一巻から二十二巻まで十二冊を購入した結果、早く帰宅したくなってしまったので、郊外電車には乗らず環状線の市内電車に乗った。松山城北方面の住宅街の中を行く伊予鉄道の市内電車の環状線の車窓の景色の、全く観光気分を掻き立てない平穏な日常性は実に素晴らしい。道後温泉松山城下を行く表通りの市内電車よりも楽しい。
 道後温泉駅で降車して、重要文化財道後温泉本館」を見物。今年も新たな「道後オンセナート」のアートで彩られている。悪くはないが、蜷川実花による極彩色の「道後アート」を超える衝撃はない。
 道後温泉駅にもスタバことstarbucksが十二月二十二日に開店するのか。
 夜、竹書房文庫『おそ松くん』第三巻を読んだ。スモッグ一家と六つ子の決闘ではチョロ松「優勢」、カラ松「完敗」、トド松「苦戦」、一松「完勝」、十四松「わからない...」、おそ松「......」(76頁)。イヤミは病院長として登場(215頁)する前に、イヤミ風ギャングの子分三人組の一人として初登場(202頁)。
 続いて竹書房文庫『おそ松くん』第四巻。イヤミが「井矢見」の名で初登場する話は、カラ松の「カラ松ロール」で有名だが、似た話で、猛獣使いの井矢見が六つ子を躾ける話も強烈に面白い。「六つ子うるさいでていくよろし」も「おそ松株式会社」も「イヤミマスター頭にくるよ」も傑作。「六つ子は見合いのピンチヒッター」における口髭を描いてネクタイを締めた六つ子は格好良い。そして「おそ松株式会社」における松野父の「ガッポリうってウヒョホとわらいガバショともうかりゃニコリンシャン」も忘れ難い。

 

 

 

アニメイト松山店でブレンド・Sを暫し鑑賞/竹書房文庫おそ松くん第一巻&第二巻

 休日の朝。ミサイル報道。早朝の北ミサイルは、アメリカにとっては昼一時の出来事。合衆国大統領に対する挑発であることは発射時刻からも明白であるという佐藤健志氏の意見に肯かされた。
 昼には休日出勤。約一時間の仕事を終えて、銀天街アニメイト松山に行き、竹書房文庫の赤塚不二夫完全版シリーズ『おそ松くん』の第一巻から第十巻まで十冊と、『マギ シンドバッドの冒険』第十六巻を買ったあと、予約コーナーという名の休憩所に来てみれば、「ブレンド・S」というテレヴィアニメを上映していて、何となく面白くて一時間以上も見入ってしまっていた。絵に魅力があったが、なるほど、アニメーション制作は「ソードアート・オンライン」も制作したA-1 Picturesか。
 銀天街の茶葉店で知覧茶を買い、久し振りに「らしんばん」松山店に寄ってみれば、「Free!」関連グッズ売場が凄まじく縮小されていて、値段も下がっていた。映画「ハイ☆スピード!」時代に比較すると、評価額は半分程度、桁が一つ違う程の下がり方。「Free!」再構築が失敗したことの結果ではないのだろうか。「ソードアート・オンライン(SAO)」のキリト等のグッズに高値が付いているのを観ると、「Free!」の現状には悲しまざるを得ない。
 銀天街から大街道へ。大街道に洒落た空間が生じていて、観れば各地への旅行の際に愛用しているホテル、ドーミーインだった。松山にも遂にドーミーインが進出してきたのか。名付けて「天然温泉 石手の湯 ドーミーイン松山」と云うらしい。開業は十二月八日。道後の住人であるから大街道に宿泊すべき理由なんか一つもないが、試しに一度は宿泊に来たい気がした。
 帰宅後の夜、竹書房文庫『おそ松くん』第一巻を一気に読んだ。その巻末に図版として掲載されている「おそ松くんニュース」第一回(『少年サンデー』昭和三十九年二十七号)では、六つ子の性格を赤塚不二夫が説明していて興味深い。一松「いちばん、まじめ。」チョロ松「調子が良く、すばしっこい。」十四松「おとなしい。」カラ松「のんきもの。」トド松「あわてん坊。」おそ松「あばれん坊だが、人にすかれる。」という説明。
 一冊読み終えて不図想うに、大昔の幼少期に家族で旅行した別府の温泉旅館の広間に置かれていた古く傷んだ単行本数冊で貪り読んだ「おそ松くん」を、今あらためて文庫本で読み、白黒アニメもDVDで視聴できるというのは何と幸福だろう。豊かな供給の機会を作った「おそ松さん」人気にも感謝するしかない。
 そして未明。続けて竹書房文庫『おそ松くん』第二巻。大スターのイヤミは未だ登場しないが、原型のような人物は出てくる。八頁の偽聖徳太子、百頁の自動車製造アセダック社長、百八十六頁の偽放火魔。特に偽放火魔はイヤミに近い。それにしても、トト子が凶暴で狡猾で、六つ子よりも酷い。
 この第二巻の巻末の資料も興味深い。赤塚不二夫のフジオ・プロは、藤子不二雄藤子・F・不二雄藤子不二雄A)の藤子プロ、ラーメン大好き小池さんこと鈴木伸一スタジオ・ゼロと同室にあって、藤子プロとは仮眠用三段ベッドを共有していたらしい。