パロマ・ビストロースターCMと組曲アルルの女

ホグウッド指揮バーゼル室内管弦楽団によるビゼー作曲の劇音楽「アルルの女」のCDが届いた。聴いた。音楽学者でもあるホグウッド自ら校訂した原典版の楽譜を用いていて、演奏は軽やかに鋭く、面白い。このCDは昨年まで三年間にわたり発表された「擬古典主義的モダニズム管弦楽曲集CD連作の続編として始まった「劇場のための音楽」CD連作の第一弾で、「アルルの女」のほかR・シュトラウス組曲「町人貴族」をも収録している。
最近パロマ「ビストロースター」テレヴィCMではビゼーの「アルルの女」第一組曲第二曲メヌエットが用いられているが、異様に重々しく古く響いている。その点、ホグウッドの演奏で聴くと、作品そのものが内蔵する古雅への志向と現代性の刻印とがともに鮮明に感じられて、実に新鮮だと思う。

アルルの女~劇場のための音楽 Vol.1
アーティスト: ホグウッド(クリストファー), バーゼル室内管弦楽団, ビゼー
出版社/メーカー: BMGファンハウス
発売日: 2004/10/20
メディア: CD