アタックNo.1第一話

テレビ朝日系-木曜ドラマ「アタックNo.1」。上戸彩主演。No.1(第一話)。
通常は夜九時から一時間の番組であるところ初回のみ十五分延長の特別拡大版。だが、真のドラマは第一話終了の三十分前に至り漸く始動した感がなくもなかった。ここにおいて女子バレーボール全日本高校選抜の合宿が始まり、全日本選抜チーム監督の猪野熊大吾(船越英一郎)と私立富士見学院バレー部コーチの本郷俊介(中村俊介)との対立の構図が鮮明になってから俄然面白くなってきたと思う。
合宿の初日に鮎原こずえ(上戸彩)の最初の話し相手となり、早くも親しい友になった吉村さとみ(加藤夏希)は、とても明るくて魅力的だ。八木沢香(宮地真緒)や垣之内良子(秋山エリサ)が先輩格の有力選手でありながら上下関係に囚われないところも好ましい。もちろん三条美智留(遠野凪子)のような難しい人物がいないことには話が始まらない。前半は何だか説明不足のまま緩やかに推移したが、後半に入ってからのこの最後三十分間で一気に役者が勢揃いし、面白さが見えてきた。これだったら次週も楽しみだ。
ところで、ドラマの登場人物の大半が女子の高校バレー選手である中、富士見学院の場面には男子も二人登場した。一人はラーメン屋「一番」店主の一ノ瀬新平(竜雷太)の子、富士見学院サッカー部の一ノ瀬努(松尾敏伸)。もう一人は同じく富士見学院サッカー部の一員、努の親友の三田村裕次(森本亮治)。二人揃っての初登場は番組開始から十二分の時点。一ノ瀬努は学ラン姿、三田村裕次はサッカー制服の姿だった。このとき鮎原こずえ親友の早川みどり(酒井彩名)が一ノ瀬努を見詰めていたようだ。片想いだろうか。他方、九時二十四分の時点、三田村裕次は早川みどりに親しく声を掛け、英語のレポートを書くためノートを貸して欲しいと頼んでいた。何時もノートを借りて勉強しているようだ。ここに既に一つ目の三角関係ができているのだろうか。ともあれ三田村裕次役の森本亮治の今後の動きに注目してゆこう。
なお、鮎原こずえの母、鮎原亮子(岡江久美子)がバレーの試合の観客席でパンダのヌイグルミを着ていたのは「損保ジャパンだ」の上戸彩のパロディに相違ないと思われる。