曲がり角の彼女

フジテレビ系ドラマ「曲がり角の彼女」。稲森いずみ主演。第四話。
高級ホテル「グランフォート」企画営業部主任の大島千春(稲森いずみ)と、「グランフォート」社長の御曹司であり副社長でもある甲本一樹(要潤)との間の関係はどんどん親密になっている。今や誰がどう見ても「お似合い」の二人だ。これがもし恋愛ドラマであるなら直ぐに恋愛関係を成立させて、そのあとの試練を描いてゆくのだろうが、このドラマの場合、既に事実上は成立しつつあるとも云えるはずの関係を今なお敢えて成立させないでいる。このドラマが恋愛ドラマではないらしいと見られる所以はそこにある。では、何を描くドラマであるのか?もちろん「曲がり角」の問題を描いているのだが、そのことは必ずしも所謂「負け犬」を主題化していることにはならないはずだ。
以前にもここに書いた通り、千春は決して負けてはいないからだ。確かに三十路を過ぎて、今や若くはないかもしれないが、それでも美しい女性であることには変わりがない。しかも千春は容色のみに頼ることなく仕事に情熱を向け、威勢のよい人柄は同僚に慕われている。例えば同僚の三宅修二(金子貴俊)は千春を信頼している。甲本一樹が千春に心惹かれているのは、人柄や美貌に魅了された以外にも一つには、職場内の重鎮としての千春を信頼しているからでもあるだろう。
それにしても、酔った勢いで何故か社員寮内の三原なつみ釈由美子)の室内で一夜をともに過ごしてしまったらしい大島千春と甲本一樹。朝、目を覚ました千春が見た彼の横顔と細い身体はキレのよいフォルムを作っていた。
ところで、千春よりも十三歳下の、千春に告白の手紙を手渡した二十歳の花屋の青年を演じたのは誰だったろうか?録画しなかったので確認できない。それで何か情報はないかと思い、某掲示板を覘いてみたところ水谷百輔の名が記されていた。なるほど!先の「ごくせん」では黒銀学院3年D組の生徒の一人、大森百輔を演じていた人か。今急いで検索したところ所属事務所はオフィスジュニアhttp://www.jame.or.jp/member/b/4.html)。的場浩司酒井美紀金子賢の所属事務所でもある。