アタックNo.1

テレビ朝日系-木曜ドラマ「アタックNo.1」。上戸彩主演。No.5(第五話)。
私立富士見学院バレー部が廃部の危機に直面したことで、同バレー部コーチの本郷俊介(中村俊介)が第二の猪野熊大吾(船越英一郎)と化した。ただ、本郷俊介の率いる私立富士見学院バレー部は猪野熊大吾の率いる女子バレーボール全日本高校選抜チームとは違う。後者では選手が相互に競い合う関係にあるが、前者では全国制覇という明確な目標に向けて選手が一つに団結し共闘する関係が既に出来ている。キャプテン大沼みゆき(大友みなみ)の退部という危機をも乗り越え、鮎原こずえ(上戸彩)を中心にして、中原淳子(久保田磨希)をはじめとするチームの全員がまとまったのだ。だが、思えばチームが一つにまとまったのは危機の発端としての傷害事件からではなかったか。幸は不幸の中にしかないのか。
それにしても、傷害事件の被害者面をする泥酔の下劣な痴漢老人=株式会社静岡醍醐印刷の社長にしても、バレーボール連盟の役員連中にしても、このドラマに出てくる社会的地位ある人々は何故こうも不愉快なのだろうか。おまけに早川みどり(酒井彩名)までも勝手な振る舞い。そうした中でキャプテン大沼みゆきの高潔の人柄には感銘を受ける。大沼の作った形のよくないオニギリを中原淳子が頬張るとき、「美味で御座ります!」とか「有難や有難や」とか云い出すのではないかと無用の心配をしてしまった(嘘)。なお一ノ瀬努(松尾敏伸)親友の三田村裕次(森本亮治)には出番がなかった。