仮面ライダー響鬼

テレビ朝日系“スーパーヒーロータイム”ドラマ「仮面ライダー響鬼」。細川茂樹主演。十六之巻「轟く鬼」。
退院した「少年」安達明日夢栩原楽人)の家にヒビキ(細川茂樹)が会いに来た。安売スーパーマーケットでヒビキと偶々遭遇した明日夢の母の安達郁子(水木薫)が家に連れてきたのだ。もちろん郁子の狙いは、明日夢にヒビキを会わせることではなく自分がヒビキを見ることにあった。舞い上がり一人で盛り上がっていた郁子。居心地の悪さを感じたヒビキと明日夢は外に散歩に出ることにした。でも、散歩していても気まずい空気。立花日菜佳(神戸みゆき)が明日夢をヒビキの弟子にしてはどうかと提案したことでヒビキは少し悩んでいたのだ。他方、ヒビキの語る内容から明日夢もその気配を察したようだ。なにしろ同じ学校に通う天美あきら(秋山奈々)はイブキ(渋江譲二)の弟子として活躍中なのだ。自分がヒビキの弟子として活躍することを考えないはずがない。恐らくヒビキは本心では明日夢を弟子にすることを希望しないわけではないだろうし、明日夢もヒビキの弟子になることを希望していないわけではないだろうが、両名とも本心とは逆のことを云ってしまった。互いの本心を見抜けないまま、互いを心配してのことだったろう。
ザンキ松田賢二)が引退し、ギター型の武器、音撃弦「烈雷」を彼の弟子の戸田山登己蔵(川口真五)に継がせることを宣言した。免許皆伝された戸田山の初めての一人での闘い。ヒビキやイブキは、葛飾柴又の甘味処「たちばな」の地下の基地で、「たちばなのおやっさん」立花勢地郎(下條アトム)・立花香須実(蒲生麻由)・日菜佳・あきら等とともにその結果の報告を待っていた。皆が心配していたが、無事「魔化魍」退治を成就させたとの朗報があり、皆が安堵した。鬼の継承とは常にこうしたものなのだろう。ザンキは戸田山に「斬鬼」の名を譲ろうとしたが、ザンキを尊敬する戸田山が「ザンキさんはザンキさんのままでいてください」との理由からそれを辞退。ザンキは戸田山に「轟鬼」の名を授けた。