義経

NHK大河ドラマ義経」。滝沢秀明主演。第二十一話。
木曽冠者=源義仲小澤征悦)は、巴御前小池栄子)、樋口次郎兼光(堤大二郎)、今井四郎兼平(古本新之輔)、新宮十郎=源行家大杉漣)等とともに検討の上、都へ上がるための足掛かりとして先ずは越前へ進軍。
その動きを察知した平家は従一位内大臣平宗盛鶴見辰吾)の邸宅に会議を召集。出席者は正二位権大納言平時忠(大橋吾郎)、従二位権中納言平知盛阿部寛)、従三位但馬権守左近衛権中将平重衡細川茂樹)、従三位伊予権守右近衛権中将平維盛賀集利樹)、従三位蔵人頭右近衛権中将平資盛小泉孝太郎)、そして重臣の平盛国平野忠彦)。権中納言知盛は当主の内大臣宗盛に対し義仲攻めの総大将に就任して出馬するよう要請したが、都を離れたくない内大臣宗盛は断固それを拒否。ここで軽薄な野心家、権大納言時忠は、亡き灯篭大臣平重盛朝臣勝村政信)嫡男の右中将維盛を派遣した方がよいと提案。風雅を愛する右中将維盛は再びの出陣に不安を感じたようだし、また内大臣宗盛は右中将維盛への不信感から不安を感じたようだが、右中将維盛の弟、頭中将資盛は、内大臣宗盛を見返してやるためにも勝利した方がよいと激励。それでもなお但馬権守重衡は右中将維盛の思いを察して心配を拭えなかったものの、権中納言知盛より覚悟の程を訊かれ、右中将維盛は出陣を決意。寿永二年(1183)五月、七万の大軍で倶利伽羅峠合戦に臨んだが、木曽義仲軍の奇襲に遭い、無残に敗退した。大軍勢は殆ど壊滅し、わずかな人数を連れて山中を逃げる右中将維盛。表情は疲れ切っていたが、道中で倒れた臣下に対しては手厚く葬る情の篤さを忘れはしなかった。
鎌倉の御所では、戦場における「情」と「理」の優劣、要不要について、鎌倉殿=右兵衛権佐源頼朝中井貴一)と源九郎義経滝沢秀明)とが対話していた。鎌倉殿は「理」による統治を構想し、北条政子財前直見)は常々それを支援している。それを現実政治の現場で着実に実行しているのが新参の重臣、梶原景時中尾彬)であり、逆に古参の北条時政小林稔侍)は既に付いて行けていない。そして鎌倉殿や政子や梶原平左の「理」の支配と対極に位置するのが「情」の九郎義経であるのは云うまでもない。その構図は見易い。そもそも九郎義経には「情」以外には何もない。義経には喜三太(伊藤淳史)・武蔵坊弁慶松平健)・「カニ」伊勢三郎南原清隆)・駿河次郎うじきつよし)・佐藤継信宮内敦士)・佐藤忠信海東健)が従っているが、主従を結び付けるのは「情」しかないのだ。ともあれ、平家と木曽義仲との双方への牽制のため、鎌倉殿は九郎義経に出陣を命じ、梶原景季(小栗旬)がそれに従うことになった。いよいよ源平合戦が盛り上がるのか。

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