anego・アネゴ

日本テレビ系ドラマ「anego・アネゴ」。林真理子原作。中園ミホ脚本。制作協力オフィスクレッシェンド篠原涼子主演。第十話。十五分延長の最終回。
主人公「アネゴ」=野田奈央子(篠原涼子)が不倫騒動の責任を取って東済商事を依願退職。沢木絵里子(ともさかりえ)の狂気の報復によって問題が写真週刊誌の餌食と化しただけに再就職は難しかったが、派遣社員として新天地を得た。そこでも、新人ながらも経験豊富な年長者としての立場から職場の改善を推進し、またパソコンを自在に使いこなし有能に仕事をこなしたことで何時しか「姉貴」として慕われるようになった。環境や条件の激変の中でも生きてゆけるだけの強さがあったのだろうが、異動先のモンゴルで長閑な日常の中で日々の業務に淡々励んでいると云う黒沢明彦(赤西仁)からのメイルによって励まされていたという面もあったらしい。モンゴルでの彼の日常業務の描写が長閑に過ぎて見ていて不安になったが、それがアネゴの精神にあのような影響を与えていたという結末は見事で面白かった。