離婚弁護士2
フジテレビ系ドラマ「離婚弁護士2・ハンサムウーマン」。林宏司脚本。久保田哲史演出。天海祐希主演。第十一話=最終回。
間宮貴子(天海祐希)と柳田俊文(佐々木蔵之介)は苦戦の連続の末、ライヴドア風IT企業アップヒルズ社長の大我真(武田真治)を打倒した。もともとの依頼人は同社を逆セクハラ疑惑で解雇された白石美由紀(杉本彩)であり、目的は、逆セクハラ疑惑の事実無根であることを証明して依頼人の地位と名誉を回復するところにあるが、それを達成するための間宮貴子法律事務所一同の闘いは、最終的には大我真の逮捕をも要するに至ったのだ。実のところ勝利は大我真側の自滅によってもたらされたに過ぎないが、それでも面白かったのは、何事にも「用意周到」であることを誇る大我真に対し間宮貴子法律事務所側も甚だ「用意周到」に先手を打っておいたことだ。彼の最良の日ともなるはずだったアメリカの半導体メーカーとの映像コンテンツ事業における業務提携のことについての記者発表の直前に、彼の逮捕劇を実現してみせたのだ。
居酒屋「鬼の涙」主人の大庭保(松重豊)は株の世界の近辺に生きていたことがあると語ったが、その時代の彼は辰美(小日向文世)という総会屋の手下として、蒔田と名乗ってはいなかったろうか。伝説の相場師、小塚老人(植木等)の桜台の邸宅に同居してはいなかったろうか。白戸則道(長瀬智也)という若者と協力して世界第二の大銀行「まつば銀行」頭取特命の山崎(原田泰造)を相手に死闘を繰り広げたのではなかったろうか(林宏司脚本「ビッグマネー!浮世の沙汰は株次第」)。
本多大介(玉山鉄二)の髪型が今一つ。タマテツにはもっとサワヤカな髪型がよく似合うと思われる。