月九スローダンス

フジテレビ系「月九」ドラマ「スローダンス」。妻夫木聡深津絵里主演。衛藤凛脚本。平野眞演出。第四話。
牧野衣咲(深津絵里)の年下の部下、小池実乃(広末涼子)は、衣咲とともに芹沢英介(藤木直人)の店にいた夜、同じ店内の奥の席にいた広瀬歩美(小林麻央)の様子を見て、複数の男を手玉に取る厚かましい女であるに相違ないとか、そういった類の陰口を叩いていた。色々な意味で写実的な発言であると感じられた。でも真の魔性は実乃自身だったらしい。実乃は恋に生きる若い女として衣咲と対比されているが、目元がいかにも恋にも生活にも何事にも疲れ切ったかのように、かなり老けて見えて痛ましい。芹沢理一(妻夫木聡)の学生時代以来の友人、長谷部幸平(田中圭)は一人だけ花火をやる気に満ちていて、理一が歩美を連れて来なかったことで木田貴司(キングコング西野亮廣)がやる気をなくしていたのを知ったとき、それがまるで意外なことであるかのように驚いていた。そのような感覚・感情の外れ具合は少しだけ面白い。ただし物語自体は今のところ殆ど面白くない。