がんばっていきまっしょい

フジテレビ系ドラマ「がんばっていきまっしょい」。敷村良子原作。金子ありさ脚本。三宅喜重演出。鈴木杏主演。第七艇。
松山第一高等学校の女子ボート部の五人組、悦ネエ=篠村悦子(鈴木杏)、リー=矢野利絵(相武紗季)、ダッコ=菊池多恵子(岩佐真悠子)、ヒメ=中崎敦子(佐津川愛美)、イモッチ=中浦真由美(藤本静)の大健闘。宿敵ちえみ(関めぐみ)率いる新海高等学校女子ボート部との熾烈な接戦には、観者を興奮させるものがあった。
SABUちゃん=中田三郎(田口淳之介)がリー相手に「女心」について語ったのをどう見るべきだろうか。女性との恋愛を数多く経て女心を知悉しているのか、それとも逆に彼自身が女心に近い心を持ち合わせているのか。その後の場面は後者の可能性を感じさせた。男子ボート部に入ってやってもよいと告げた彼に対してブー=関野浩之(錦戸亮)が「いらん!」と断ったとき、立ち去るブーの後姿を見詰める中田三郎が寂しそうで悲しそうだったところを見れば、彼がブーに対して特別な感情を抱いているのは明白ではないか!とさえ思われた。だが、どうやら今回このドラマではその方面は描かれないらしい。なにしろ中田三郎には「小百合」という名の恋人がいたらしいのだ。彼は一人の女性を一途に思い続けている純情な男子だったのか。
番組公式サイト(http://www.ktv.co.jp/shoi/report/10b.html)には松山第一高等学校男子ボート部の五人衆、安田恭一(北条隆博)・雨谷光太郎(滝直希)・窪田啓司(田中琢磨)・大塚秀明(三田村瞬)・酒井仁(福山一樹)についての特集が載る。華やかな滝直希と美麗の福山一樹の番組終了後の活躍には注目してゆかなければならない。