旅行記(二)

夏期休暇一日。熊本城下町旅行の二日目。暑くて夏らしくて居心地がよいので暫く滞在したい位だったが、明日の午後には絶対に休めない仕事があるので今日中に四国松山に帰らなければならない。残された僅かな時間をどう過ごそうか?と思案した挙句、午前中には熊本観光、午後には福岡博多に移動して美術館にでも行こうと計画。先ずは熊本市現代美術館に行ったものの休館日だったので、その近くにある小泉八雲旧居を見学。そこで得た資料によって後藤是山記念館の存在を知り、タクシーで移動。九州日日新聞社の文芸記者だった是山の重要性を知ったのは昨日のことだが、早速その記念館を見学できたのは幸運だった。館の方々に親切にしていただいた上、近所に熊本洋学校教師館ジェーンズ館(熊本県指定重要文化財)のあることを教示いただいた。洋学校教師館では同館長に詳しく解説していただいて実に勉強になった。同館に隣接する夏目漱石旧居をも眺め、水前寺公園の横を歩いて路面電車に乗車。まだまだ行きたい場所は多く名残惜しかったものの既に午後二時半近かったので泣く泣く去ることにして熊本駅から博多駅へ移動。博多に着いたのは四時八分だったので福岡市美術館に行くだけの余裕はなく、泣く泣く去るべく地下鉄で福岡空港へ移動。夜七時頃に帰宅。