電車男最終回

フジテレビ系ドラマ「電車男」。中野独人原作。武藤将吾脚本。武内英樹演出。伊東美咲伊藤淳史主演。第十一話=最終回。夜十時から十一時半前までの放送。三十分間延長の特別拡大版。
全十一話中で唯一最も面白くなかった回。後半が冗長に過ぎて退屈だった。電車男掲示板の住人たちは泣いていたが、その感情が一向に伝わって来なかった。とはいえ陣釜美鈴白石美帆)が電車男=山田剛司(伊藤淳史)に少しだけ愛を感じ始めていたと告白したのは面白かった。桜井和哉(豊原功補)が敗北を直ぐに悟って瞬時に電車男への応援の姿勢に転じた変わり身の早さも楽しかった。富永(我修院達也)が郷ひろみ風に放った「GOです」の一言は彼の全ての出番の中で唯一説得力を感じさせた瞬間だった。電車男掲示板の住人たちの数人が陣釜美鈴被害者の会に偶々集合していた結末は(制作者の意図に反して)意外に面白くはなかった。