月刊テレヴィ雑誌

テレヴィ雑誌の数ある中でも「月刊テレパルエフ」というのは女性向け雑誌なのだろうか。そんなことにも気付かないまま迂闊にも購入してしまったのはウエンツ瑛士半田健人の対談を読みたかったからに他ならない。ウエンツ瑛士半田健人について「彫刻のダビデ像みたいな人だな」と思うと発言している(p.201)。なお雑誌の表紙を飾るのは亀梨和也で、十月から始まる日本テレビ土曜ドラマ野ブタ。をプロデュース」に関する記事(pp.12-13)の中で彼は、自身の演じる桐谷修二が「自ら“誰からも好かれるカッコいいオレ”をセルフプロデュース」している二面性ある男子であることについて、現実には誰もがそういった面を持ち合わせているのではないかと思うと語りつつ、「修二もそうだけど、自分を解放して、リラックスしたいときもある。僕も、家ではパンツ一丁だし」とも述べている。ウエンツ瑛士の場合はパンツ一丁どころか全裸なのだろうか。
森山未來の顔写真で表紙を飾る「月刊テレビナビ(TVnavi)」には桐谷修二役の亀梨和也と草野彰役の山下智久の対談が載る(pp.15-18)。興味深いことに山下智久は「野ブタ。をプロデュース」への出演が決定したとき、当時「ドラゴン桜」で共演していた阿部寛に役作りについて相談したらしい。それを聴いて亀梨が「そうなんだ。おれもだれかアドバイスをしてくれないかなあ…」と羨ましがっているのが少し泣かせる。
同誌中、「放映新社」広告の頁に載る鈴木藤丸はTBS愛の劇場「大好き!五つ子GO!」で桜井剛を演じたと書いてあるが、五年前には傑作「池袋ウエストゲートパーク」でヒロキを演じたらしい。驚いた。ヒロキとは「6ちゃんねるの回」に登場した数字の少年だろう。銀粉蝶と白竜の子で遠藤雅の弟だった。あの子がこんなにも大きくなっていたのか。驚いた。
「月刊ザテレビジョン」十一月号における新ドラマ特集を見ると「野ブタ。をプロデュース」の主人公、桐谷修二(亀梨和也)の姓に「きりたに」の訓みが記されてある。なるほど「きりや」ではなく「きりたに」だったのか。白岩玄の原作小説を急ぎ調べてみれば確かに「きりたにしゅうじ」と書いてある(p.6)。折りしも「仮面ライダー響鬼」には桐矢京介(D-BOYS中村優一)という人物が出ていて、彼の名は「きりやきょうすけ」と訓まれるだけに混同してしまう。なお、同誌のKAT-TUN特集では田口淳之介について中丸雄一が「アキバ系」と評し、田中聖は「のび太ドラえもんの」と表現し、また中丸は「笑顔の貴公子でもなく、笑顔の機動戦士でもない」とも付け加えている(p.7)。

野ブタ。をプロデュース