大奥華の乱第3話

フジテレビ系ドラマ「大奥・華の乱」。浅野妙子脚本。フジテレビ&東映制作。内山理名主演。第三話。
征夷大将軍徳川綱吉谷原章介)の御台所、鷹司信子(藤原紀香)は京より水無瀬中納言藤原氏朝臣の女、常盤井=後水尾院右衛門佐局(高岡早紀)を招いた。名付けて右衛門佐と云う。この人が大奥総取締に就任することで物語が大きく動いてゆくのだろう。漸く面白くなりそうな気配。
ちなみに和田英松著・所功校訂「新訂官職要解」によれば藤原氏の水無瀬家は七条・町尻・桜井・山井の四分家を含んだ五軒から成り、堂上家としての家格は羽林家であるから、近衛少将、中将から参議や中納言、大納言まで昇り得る(pp.298,403)。同じ藤原氏羽林家としては四条家の一つに鷲尾家があり、神楽を家業とするが、「わしお」ではなく「わしのお」と訓まれる。果たして大奥スリーアミーゴス葛原役の鷲尾真知子がその流れを汲んでいるかどうかを知らない。序でに云えば兼好法師で有名な卜部氏には錦織家という半家の新家があるが、訓みは「にしきおり」ではなく「にしごり」。藤原氏の日野家の一軒、名家の烏丸家は「からすま」ではなく「からすまる」。