花より男子第3話

TBS金曜ドラマ「花より男子」。神尾葉子原作（漫画）。高橋ナツコ脚本。山室大輔演出。TBSテレビ制作。井上真央主演＆松本潤＆小栗旬＆松田翔太＆阿部力助演。第二話。
前半までの時点、F4首領、道明寺司（松本潤）の恐ろしかったこと。牧野つくし（井上真央）に対する彼の「舐めろ！」から花沢類（小栗旬）の「間違ってるよ」までの数分間の恐怖感と興奮度には凄まじいものがあった。
他方、後半の後半では全てが一変。云わばチェネレントラ（シンデレラ）物語に他ならない。牧野つくしの内面の高貴と美を瞬時に見出して華麗に変身させた藤堂静（佐田真由美）は、云わば賢者アリドーロに他ならない。真の善美が明らかにされた。だが、チェネレントラに恋した王子ドン・ラミーロは二人もいた。浅井百合子（瀬戸早妃）・鮎原えりか（深田あき）・山野美奈子（松岡恵望子）の三人娘が牧野つくしを卑劣に陰湿に苛めていたとき、それに気付いた道明寺司は救いの手を差し伸べるため近付こうとしたが、花沢類が先に現場に到着し助け舟を出してしまった。出遅れた道明寺司の悔しそうだったこと。もっとも花沢類に邪魔されなかった場合に道明寺司が果たしてどのような行動に出ていたのか？見当もつかない。一体どのようにして救いの手を差し伸べていたろうか？見てみたかったものだ。
そして牧野つくしの家族。母の牧野千恵子（石野真子）と父の牧野晴男（小林すすむ）と弟の牧野進（冨浦智嗣）は今回も健気だった。最近の石野真子のドラマ仕事には連戦連勝の感がある。「特捜戦隊デカレンジャー」でも「ドラゴン桜」でも好人物を好演していた。