あいのうた第6話

日本テレビ水曜ドラマ「あいのうた」。岡田惠和脚本。猪股隆一演出。制作協力MMJ菅野美穂玉置浩二主演。第六話。
柳沼佑介(成宮寛貴)は、真剣に語るとき眉間に皺を寄せる癖のあることをアイ=松田洋子菅野美穂)に指摘されて以来、この癖のことを気にしている様子。アイに片想いの柳沼と、柳沼に片想いの浜中ももこ(佐藤寛子)が隅田警察署の庁舎の屋上で「片想いも悪くはないかもしれない」と語り合う場面は今宵一番よかった。
アイが失踪したあと、料理屋「海鮮米問屋“竃”」=「溝口米穀店」に参集した柳沼と片岡優二(玉置浩二)と飯塚英樹(小日向文世)と榎本房子(和久井映見)の四人衆。このとき、アイを探さないことを宣言した片岡を柳沼が殴るわけだが、不図気になったのは、店のカウンターの中で溝口店長(阿南健治)と奥山料理人(山崎雄介)が何時も寄り添うように密着して立っていることだ。今回もそうだったが、これまでも常にそうだったかと記憶する。妙な客たちが妙な会話を繰り広げるこの店で、あたかも店長と料理人の二人が怯えて小さくなっているかのように見えなくもない。そこが微妙に面白い。