危険なアネキ第6話

フジテレビ月九ドラマ「危険なアネキ」。渡辺千穂脚本。久保田哲史演出。フジテレビドラマ制作センター制作。伊東美咲森山未來主演。第六話。
皆川勇太郎(森山未來)は、急に倒れて彼の勤務する大学病院へ入院してきた「アネキ」皆川寛子(伊東美咲)の病気を余命四ヶ月間の胃癌と勘違いしてしまい、残された月日を少しでも濃厚に過ごしたいと考え、夜、病室の姉に昔のことを語った。彼がどうしてあんなにも姉を嫌っているのかの三つの理由がその内容だった。彼の語るには(1)彼の小学生のとき、友人たちが家に遊びに来ると何時も姉はバナナとポンカンを持って彼の部屋に入り込んで一緒に遊ぼうとし、(2)中学生のとき、彼がパシリをさせられていることを知って姉は学校に怒鳴り込んできたことがあり、(3)高校生のとき、卒業式には来なくてよいと告げたのに来て、父の皆川源太郎(宇津井健・特別出演)と二人一緒に号泣していた…と云うのだ。なるほど小学生・中学生・高校生の男子にとっては最悪に鬱陶しい姉だったに相違ない。彼が姉を遠ざけたがるのは無理もない。こうした少年男子に特有の意地のようなものを表現したのをはじめ、このドラマでは常に皆川勇太郎が見せ場を作っている。