男子体操

NHK総合では深夜十二時十五分から一時間、オーストラリアのメルボルンで開催された「第38回世界体操競技選手権大会」男子個人総合決勝の録画放送。解説は小西裕之で実況は「身伸の新月面が描く放物線は栄光への架橋だ!」の歴史的な名実況で記憶される刈屋富士雄
日本からは昨年「アテーナイ五輪」男子体操でも大活躍をした冨田洋之セントラルスポーツ)と水鳥寿思徳洲会)が出場。両名とも素晴らしく安定感ある演技を続け、下位からどんどん上位へ上昇。冨田に至っては二三種目で十位から二位へ翔け上がった程。四種目の終了した時点で冨田は一位、水鳥は三位。五種目の終了した時点で冨田一位、水鳥二位。凄いことに最終種目の鉄棒では水鳥の演技が終了した時点で彼の銀メダル以上であることは確定したのだ。そのあとに登場した冨田は緊張の余りか着地で失敗してしまい、当人もその瞬間だけは何時になく無表情ではなくなったものの、七点以上を取れば優勝するのは確定だった。余裕の優勝だった。というわけで冨田洋之は金メダル、水鳥寿思は銀メダルを獲得した。