義経最終回

NHK大河ドラマ義経」。滝沢秀明主演。第四十九話=最終回。十五分延長の特別版。その見所は源義経滝沢秀明)の活力に満ちて敏捷な殺陣、そして鎌倉殿源頼朝中井貴一)からの圧迫に対する「治天の君後白河院平幹二朗)と丹後局高階栄子(夏木マリ)の不安感にあったと思う。烏丸(高橋耕次郎)が琵琶法師の濫觴であるというのも面白い。だが、それにしてもあの光線は何なのだろうか。しかも所謂「立ち往生」のときの武蔵坊弁慶松平健)がまるで人形みたいに見えた。と云うか人形だろう。もう一つ、立ち往生を果たしたあとの彼の眼と眉が少し動いていたのは彼がまだ生きていたことの徴であるのか否か定かではないのも甚だ気になるところ。で、結局のところ義経が最も愛した相手は静御前石原さとみ)だったにせよ少なくとも義経を最も愛していたのは野生児うつぼ(上戸彩)だったというのがこのドラマの主題なのか。で、不図思うに、やはり大河ドラマの主人公にするには義経には不明の点が多過ぎる上に後半生に見所が乏しい。そして問題解決のための方法として後白河院を主人公にするのも一案だったろうと思う。