ザテレビジョン正月超特大号

本日発売「ザテレビジョン」正月超特大号=二〇〇六年第一号。表紙を飾るのは例年通りSMAP木村拓哉の直ぐ横にKAT-TUNの文字。来年一月から始まる新ドラマについて紹介する恒例の大特集(pp.32-41)で最も驚かされたのはTBS金曜ドラマ「夜王・YAOH」についての紹介記事。そこに載る出演者写真中、主演の松岡昌宏の髪型も変だが、北村一輝の化粧と表情には度肝を抜かれた。凄い顔だ。妖艶だ。十九世紀末かと思った。要潤も出るようだし、これは意外に注目作になりそうだ(p.36)。日本テレビ土曜ドラマ喰いタン」は東山紀之森田剛を組み合わせた常識外れの大胆な人選の点だけでも注目に値するが、しかもなお佐野史郎伊東四郎までも出演する。普通ではないのがよい(p.37)。日本テレビ水曜十時「神はサイコロを振らない」は恐らく同期第一の注目作(p.39)。TBS木曜十時「ガチバカ!」では増田貴久&手越祐也の活躍に多大に期待したい(p.39)。テレビ東京の月曜深夜ドラマ「ロケットボーイズ」ではD-BOYSの遠藤雄弥が主演、柳浩太郎が共演。見たいが、残念ながら四国松山では放送されないだろう(p.41)。この大特集の直後、NTTドコモ「902i」の広告が二頁にわたり、亀梨和也赤西仁の美麗な写真が載る。作り物めいた色使いが楽しい(pp.42-43)。
正月超特大号恒例「New Yearメッセージ2006」には森田剛が登場(p.49)。この髪型がよい。深い緑色の服がよく似合っている。初主演舞台「荒神」で「いいスタートが切れた」と述べ、またV6十周年に関しては六人で互いに「最初はV6に入るはずじゃなかった」と語り合ったらしい。来年正月からのドラマ「喰いタン」で共演する東山紀之に関しては「緊張感があるけど、吸収できることもたくさんあるので楽しみ」と云い、「先輩、後輩を超えた友情を培って…ドラマが終わるころには“紀之”って呼んでいたい」とも付け加えている。気になるのは「喰いタン」の主題歌を「ヒガシとGO」(仮称)が歌うのか?という問題だ。歌うならプロデューサーをピエール瀧に依頼すればよいのに。
特集「KAT-TUN'05→'06ハジケる未来予想」(pp.114-117)には「大ブレークした6人の'05年お疲れパーティー&'06年の野望、ひそかな希望…」の副題があるが、実際この一年間を男子アイドルに関して振り返るならテレヴィドラマでもCMでも歌番組でもバレーボール中継その他の各種番組でもDVDやCDの驚異的な売上でも、KAT-TUNに明けてKAT-TUNに暮れつつある年と云うも過言ではない。その意味で座談の冒頭に亀梨和也が発した「素晴らしい一年だった!楽しかった!」という感想がこの一年間の活躍と躍進の端的な要約に他ならない。所載の六人勢揃い写真での彼の笑顔が充実感をよく物語るが、横にいる田中聖は亀梨以上に眩しい笑顔を見せているにもかかわらず黒シャツに黒ネクタイに黒スーツのドスの効いた服装。同じく非カタギ風の格好ながらカタギにしか見えないのが中丸雄一。田口淳之介が細長いネクタイを締めているのは彼自身の体型を象徴させたものだろうか。「亀梨と赤西は、街でキャ〜キャ〜言われるんでしょ?俺はなぜかジーッと見られる」と発言する田口に対し、田中聖は「俺、街で坊主頭のB-BOYに『写真撮らせてください』って言われた」と発言。所謂「キャラ立ち」が明確だ。だから上田竜也が「個々の能力を磨いていけばいい」と云うのも肯けるが、実際にも上田は今ボクシングを特訓中なのか。田口淳之介はビリヤード大会に出場して予選で落ちたらしい。そして彼はグラビア・アイドルのように真夏の南の島で「上半身裸で風に吹かれながら」美しく撮影して欲しいらしい。中丸雄一が田口に対して「おまえは、行動範囲を秋葉原から広げて〜、上野の方へと〜」と要請しているのも面白いが、他方、田口には野心的で意欲的な面も充分あるのが面白い。彼の「まだまだ働ける!一度限界まで働いてみたい」発言は、赤西仁の「海外進出」発言とともに来年以降に向けたKAT-TUNの抱負に他ならない。亀梨和也の「'06年も休めなくてもいいや」発言が力強い。