ザ少年倶楽部KAT-TUN春スペシャル

夕方六時から五十分間NHK衛星第二放送「ザ少年倶楽部」。今回は今月二十二日のKAT-TUNのCDデビューを記念し、「門出」を主題に掲げる「春スペシャル」。亀梨和也赤西仁田口淳之介田中聖上田竜也・中丸雄一の六人が座談会の形で番組を進めた。初めにデビュー曲「Real Face」のプロモーションヴィデオ(PV)が放映されたが、改めて聴けば実に厚みのある作品。ギターソロがよい。映像の中でもやはり赤西と上田は腰を密着させ、亀梨は腰をうねらせていた。そのあと番組では五年前のKAT-TUN結成以降の歴史を映像とともに振り返った。同年四月七日放送NHKポップジャム」への彼らの初登場のとき田中は黒髪の長めの高貴な顔立ちの美少年で、今とは別人。中丸は「聖いなかったよね?」と云われていた。上田は元気でサワヤカな普通のアイドル道を歩もうとしていて、田中に「やればできんじゃん。先頭切ってたんだよ、お前」と責められていた。亀梨は幼い素朴な男子で、最年少らしい感じがあった。田口は「この五年ってデケエと思わねえ?あのまま出たくねえよな」と発言したが、そのあと田中は「あのままデビューじゃなくてよかったな」と云い換え、結局デビューまで五年間を閲したことを皆で感謝していた。翌年八月十日の初コンサート「お客様は神サマーConcert・55万人愛のリクエストに応えて!」に関し亀梨が最近DVDを久々に見たと語ったところ、田中は「踊りも顔もヒドイでしょ?」と云い、亀梨も全てが手作りで惨めな程だったことを語った。本人たちはそう思うだろうが、あの手作りで頑張っていた感じが見る者の心を打ち、もっと応援したいと思わせる面もあるのだ。二〇〇四年四月四日、NHK「ザ少年倶楽部」で初の司会をつとめたとき六人で初めて歌ったのは「ギンギラギンにさりげなく」。この頃から既に近藤真彦とは所縁があったのか。このとき上田の脇で元気に踊っていたのはABC塚田僚一だったろうか。当時の亀梨の司会に関し田中は「二年前から見ても、亀のMCは全然成長してない」と笑い、亀梨も笑いつつも少し落ち込んだのか、弱気な口調で「苦手」と呟いたが、田中は直ぐ「お前がやらなきゃ、誰もできないんだよ」、赤西も「苦手って云うけど、できてるじゃん」と激励。それでもまだ悲しそうな表情だった亀梨に、田中は「じゃあオレ仕切るか?司会やるか?ヒドイぞ」とまで自虐して励ましていた。最近KAT-TUNの大黒柱は田中であるのかもしれないと思うことが多い。で、このとき実は田口は怪我のため殆ど参加していなかったらしい。六人ではなく、五人しかいなかったらしいが、田口本人にそう云われるまで誰も気付いていなかった。二〇〇三年十一月九日放送「ザ少年倶楽部」で殺陣を披露した亀梨の目の鋭さがよい。ダンスと殺陣の融合は東山紀之以来のジャニーズの伝統芸で、滝沢秀明大河ドラマ義経」で大成し、亀梨等も継承者の一人なのだ。二〇〇四年十月三日放送分では田口淳之介がタップダンスを初披露。二〇〇三年十月五日放送分で歌われた「ハルカナ約束」は名曲。「KAT-TUNにQ」で中丸が田口を粗末に扱っていたのが面白かった。田口にはそういうのが似合う。KAT-TUNの「2006年キャッチフレーズ!」を決めるとき亀梨は「清く!正しく!美しく!」を提案。理由は「普段が全く逆で見られがち」だからとのこと。二〇〇五年九月十八日放送分で彼らの歌った「ノーマター・マター」は曲もダンスもジャニーズらしくて案外よい。同じ日に歌った「PRECIOUS ONE」はKAT-TUN持ち歌の中でも屈指の美しい作品。これか「ハルカナ約束」か何れかをデビュー曲にしてもよかったのに…と何時も思ってしまう。同年一月九日放送分における「オリジナル・ブルー」ではKAT-TUNがABCを背後に従えるというよりは一緒に踊っている感じになっている。亀梨と田中の背後の塚田僚一が目を惹く。同年四月三日放送分、「ごくせん」挿入歌の「絆」を歌うときには全員で学ラン姿。やはり学ランが似合うのは亀梨。二〇〇五年十月九日放送分における中丸の「Misty」でも同年五月八日放送分における田口の「ビバップ・タイム」でもABCとのダンスがよい。二〇〇四年五月二日放送分における上田の「言葉よりも大切なもの」は、大野智とは違い、サワヤカさの欠片もないのが逆に潔い。薮宏太によると上田に「ちょっかい」出すと仕返しは十倍。「今の目標!」について語る段、田中は「来週あたまにはロン毛」。中丸は「頑張る」。亀梨が自分らしくありたいの意で「らしく…。」と表明したところ即座に田口は「らすく」と云い換えて笑い、亀梨が呆れていた。そんな田口の目標は「トークがもっと上手くなりたい。いや本当に…」。満面の笑顔で語る田口に中丸はさりげなく「笑顔がキモイ!」と一言。赤西も亀梨と同じく「自分なり」。上田は昨年の自身が「変質者キャラっぽかった」のを反省しデビューを機に「ナチュラルに」。最後「ザ少年倶楽部」四月の司会はKAT-TUNに決定したとの告知もあった。

Real Face (通常盤)
Best of KAT-TUN (通常盤)
KAT-TUN Real Face Film (通常版) [DVD]
お客様は神サマーConcert 55万人愛のリクエストに応えて!! [DVD]
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