弁護士のくず第三話

TBS系ドラマ「弁護士のくず」。井浦秀夫原作(小学館コミック「ビッグコミックオリジナル」連載中)。荒井修子脚本。主題歌=hitomi「GO MY WAY」(LOVE LIFE RECORDS)。梅堀淳音楽。本山信二郎(総合法律事務所あおぞら)法律監修。貴島誠一郎&橋本孝&川西琢プロデュース。ドリマックステレビジョン&TBS製作。竹村謙太郎演出。第三話。
人気作家、瀬能セリ(北川弘美)のサイン会で暴力沙汰を惹き起こした謎の女、豪田珠美(片桐はいり)。売れないアイドルだった瀬能セリは、芸能界を引退させられたあと起死回生を図り、小説家志望の豪田珠美の作を偶々拾い、盗作して一躍人気作家と化したのだった。しかるに実は全てが豪田珠美の計算通り。容姿の所為か出版社の編集者に全く相手にもされなかった豪田珠美が、自身を大々的に売り出してゆくための計画として、わざと瀬能セリに盗作を働かせたのだ。そんな無理な陰謀があるものか?という疑問は、豪田珠美役を演じるのが片桐はいりであることによって解消される。
このドラマにおける見所の一つは、九頭弁護士(豊川悦司)に弄ばれる生真面目な武田弁護士(伊藤英明)の必死なところの面白さがあるが、今回は豪田珠美も加わり武田弁護士をからかった。変な連中に振り回される役を伊藤英明がよくするのは二〇〇三年「ぼくの魔法使い」で証明済み。