プリマダム第五話

日本テレビ水曜ドラマ「プリマダム」。中園ミホ脚本。丸山和範音楽。序曲=プッチーニ作曲「誰も寝てはならぬ」[歌劇「トゥーランドット」]。主題歌=中森明菜「花よ踊れ」。西憲彦&志村彰&森雅弘プロデュース。吉野洋演出。制作協力The icon。第五話。
ついに万田高太郎(古田新太)までもバレエに参加してしまった。妻の万田佳奈(黒木瞳)と一緒にバレエ教室に通う日も遠くはないのだろうか。それに先立ち彼は倉橋遥生(中島裕翔)と一緒に銭湯に行った。湯に浸かりながら高太郎は遥生に将来の夢について聴き、遥生は亡くなった父との約束を守りバレエ・ダンサーになりたいと決意していることを明かした。そして銭湯からの帰途、ラーメン屋で夕食を摂りながら高太郎は遥生に、母を大切にすべきことを語り聞かせた。これらの場面を通じて彼ら二人が本当に親子みたいに見えてくるが、どうやらそのことがドラマティクな波乱をも生じたと思しい。というのも倉橋嵐子(中森明菜)の重臣、畠山秀介(内藤剛志)が高太郎に対して攻撃的であるのは単に職務に忠実であるからだけではなく、どうやら二人が親子のように仲良くなっていることに嫉妬していたからでもあるようだからだ。畠山は倉橋嵐子に密かに愛を抱き、従って可能であれば遥生の義理の父にもなりたいと願望している様子なのだ。また、何時も余計なことしか云わない青葉笑子(神田うの)は、バレエのセンスの欠片もない山本潔(加藤雅也)がバレエ教室に熱心に通うのは、バレエを愛するからではなく、土井匠(小林十市)を愛するからではないのか?と意地悪に指摘し、仮にそうであれば自分の恋敵だと云って嘲笑した。