渡る世間は鬼ばかり第七話

TBS系ドラマ「橋田寿賀子ドラマ渡る世間は鬼ばかり」。橋田寿賀子脚本。石井ふく子プロデュース。荒井公明演出。第八部第七話。宇津井健主演。
大逆転。小島愛(吉村涼)の交際相手、田口誠(村田雄浩)は前回ようやく労苦に満ちた己の身の上を明かしたことで小島勇(角野卓造)には打算も込めて気に入られたが、今回さらに、小島五月(泉ピン子)に勧められて訪ねた料理店「おかくら」において永らく己の胸中に抱き温めてきた夢を明かしたことで、岡倉大吉(宇津井健)や青山タキ(野村昭子)には一切の打算なく率直に気に入られ、そのことで五月も考えを改めるに至った。誠の夢は逆に勇を動揺させたとはいえ結局は五月の説得に動かされ、小島家の夫妻揃って愛と誠の交際を認めることに決した。こうして二三話の間に田口誠の人物像は劇的に変転したのだ。