仮面ライダーカブト第二十五話

テレビ朝日系。“スーパーヒーロータイム”「仮面ライダーカブト」。主演:水嶋ヒロ佐藤祐基。第二十五話。
警視総監でありZECTの長でもある加賀美陸本田博太郎)と、天道総司水嶋ヒロ)との対峙。天道は加賀美陸に対し「仮面舞踏会、masqueradeへの招待の意は何か?」との謎めいた言葉をかけた。謎をかけることは加賀美陸が三島正人(弓削智久)相手に普段やっていることだが、今回は当の加賀美陸に対し天道が突き付けたのだ。三十五年前、一九七一年のZECT文書に記載(=招待)されていた「加賀美新」とは何者であるのか?そのとき未だ生まれてもいなかったはずの加賀美新佐藤祐基)との関係は何であるのか?鉄仮面の正体は誰であるのか?という問題がこの物語の真相を暴く露頭であるだろう。その秘密に触れようとした影山瞬内山眞人)を三島正人が睨み付け、以後ますます過酷に使役するようになったのはその秘密が重大に深刻であることを物語る。同時に、忠実な奴隷と化して働いている影山瞬といえどもZECTの真実を知れば造反しかねないこと、造反し得る程度の良心を彼が本当は持ち合わせてもいることを物語ってもいるだろう。
天道総司の警視庁潜入作戦には感心した。国家公務員の身分をどのようにして取得したのか定かではないが、警視庁に入るや所轄署の捜査を指揮して事件を解決して注目を集めつつ、幹部職員たちに上手い具合に取り入ることも怠らず皆に気に入られ信頼されて、ついには警視総監=加賀美陸に面会する機会をも得たのだ。あんなにも世渡り上手であれば普通に立身出世できることだろう。そして化粧師の風間大介加藤和樹)は風のように颯爽と再登場。ワーム相手に苦戦していた影山瞬に力を貸した。
仮面ライダーカブト以前のカブト虫の仮面ライダーは一九七五年の仮面ライダーストロンガー天道総司は、仮面ライダーストロンガーが「stronger」であるなら自分は「strongest」であると帰国子女ならではの発音で豪語。