月九サプリ最終話

フジテレビ系。月九ドラマ「サプリ」。
原作:おかざき真里「サプリ」(祥伝社刊)。脚本:金子ありさ。主題歌:絢香「Real voice」(ワーナーミュージック・ジャパン)。オープニングテーマ:KAT-TUN。音楽:菅野祐悟。オリジナルサウンドトラック「サプリ」(ワーナーミュージック・ジャパン)。プロデュース:関谷正征。制作著作:フジテレビドラマ制作センター。演出:成田岳。第十一話=最終回。
石田勇也(亀梨和也)は広告会社クリエイトエージェンシーを去ったあと数日間にわたり幾つかの会社を訪い、就職活動をして結局は全て断られたらしい。その間、あのサーフィン仲間(内野謙太)の家に泊めてもらい、支援を得たらしい。友は「西川建材」に就職し、会社の名の記された車を運転して営業を担当しているようだ。このとき既に石田勇也は母の許しを得て郷里の実家に帰ることを決意していた。そして帰郷後、その田舎町にある小さな広告店「わかば広告」の店主(六角精児)に頼み込み、営業の担当者として雇ってもらうことにした。自転車に乗って田舎町を走り回り働いていた石田勇也。よく似合っていた。最初からそうしておくべきだった。ところで、内野謙太NHK朝の連続テレビ小説わかば」に出演していた。高原光(崎本大海)の大親友の宮崎の少年、村上啓太の役で。「わかば広告」の名から想起した。
そういえば思い出した。このドラマの題名「サプリ」とは、多忙で過酷で心身ともに落ち着かない職場内にあって疲れた人々の心の中の潤いの欠乏を満たし、渇きを癒してくれる人物の意だったのだ。そうした意の「サプリ」になり得るのは一体どのような人物だろうか。正直なところ石田勇也のような公私混同の多い面倒な人物は該当しないに相違ない。むしろ「結婚できない男」桑野信介(阿部寛)を常に手際よく補佐する村上英治(塚本高史)とか、さつき市立さつき高等学校チアダンス部「MAYFISH」のため献身的に支援協力する鈴木カルロス三郎太(増田貴久)とか。「オシャレなメガネ男子」サトシンこと佐藤新(藤ヶ谷太輔)みたいな颯爽とした弟分肌なのが一人いると気分が盛り上がって気合を入れて働けそうな気もする。