恋のから騒ぎドラマ

日本テレビ系「恋のから騒ぎドラマスペシャル3」。episode2「荷台に乗せられた女」の途中から見た。田舎の小さなホストクラブで働きながらも飲食店経営を夢見るNo.1ホストの竜ヶ崎丈二(山本耕史)と、薄幸の女、澤村麻由(井川遥)の間の恋物語。舞台がホストクラブであっても、そこで話されるのが田舎の言葉であることで何とも長閑な情趣を漂わせ始める。面白かったのは、薄幸の女がテレヴィで見る大都会ホストクラブの流儀でホストの本質を理解したのか、愛するホストに貢ぐために自らの体をも売ろうとしたのに対し、相手のホスト側には女を犠牲にしてでも稼ぎたい考えがなかったことだ。しかし確かに考えてみれば田舎の小さな町で余り無茶なことをしていたら町から追い出されかねないのかもしれない。ホストクラブのオーナー(西村雅彦)が麻由を誘って連れて行った寿司屋が、夢を実現した丈二の飲食店に他ならなかったり、そこに優(三浦涼介)等ホスト衆が集結していて丈二と麻由の再度の婚約を祝福したり、とても長閑な話で楽しめた。episode3「元ヤンの女」では、大阪のレディースの頭から更生して今は商社で派遣社員として真面目に働く梶谷クミ子(ミムラ)の正義感ある強さに恋したエリート社員、矢沢宗介(中村俊介)が晴れやかだった。恋敵の高木慶子(国分佐智子)は結構よい人。髪を金色に染めていた藤本芳江が、美容師になる勉強を始めるため心を入れ替えて黒髪に変えた。それを見て漸く、演じているのが確かに平岩紙だったことを認識できた。