仮面ライダーカブト第三十九話

テレビ朝日系。“スーパーヒーロータイム”「仮面ライダーカブト」。主演:水嶋ヒロ佐藤祐基。第三十九話。
影山瞬内山眞人)と矢車想徳山秀典)は、橋の下の青い草の生い茂る河原を通る路の上に並んで座して、カップラーメンのみの昼食を摂っていた。「アニキ」矢車想の食っていたのは「兄弟ラーメン兄貴塩」、「相棒」影山瞬のは「兄弟ラーメン弟味噌」。コンヴィニで買って湯も入れてもらったと思しい寂しい食事のとき、影山瞬はその路の彼方に見えた犬と飼い主の様子に見惚れていた。何と!飼い主に褒められていた犬を羨んでいたのだ。かつて彼は権力者の犬だったが、なるほど今や犬よりも下なのか。小さな犬への羨望の眼差しが哀れだった。そんな彼に「アニキ」矢車想は「まだまだだなあ、おまえ。いいか?俺たちは闇の世界の住人だ。光を求めるな」と注意した。しかも日光を遮るように影山瞬の顔の上に手をかざして。理不尽な云いようでさえある。しかし影山瞬は直ぐ納得した。「ごめん、アニキ。俺が間違ってたよ」。そして二人で再び橋の下の日陰に戻るとき矢車想影山瞬の背中に手を回して軽く抱き寄せていた。