セーラー服と機関銃最終回

TBS系。金曜ドラマセーラー服と機関銃」。第七話=最終話。
原作:赤川次郎セーラー服と機関銃』(1978年・主婦と生活社刊/文庫化1981年・角川書店刊/改版2006年・角川書店刊)。脚本:いずみ吉紘。企画:伊與田英徳。音楽:河野伸。音楽プロデュース:志田博英。主題歌:星泉セーラー服と機関銃』(ビクターエンタテインメント)。プロデュース:石丸彰彦。制作:TBSテレビ。演出:平川雄一朗。
森蘭丸森廉)は、愛する「社長」浜口昇(本田博太郎)を裏切った卑劣な黒木幸平(小市慢太郎)を刺し殺した。まさしく森蘭丸の名に相応しい忠義の行為だった。忠義の根本が少年愛に他ならないことをよく表している。浜口組をめぐる物語の中で唯一の美談だったと云えるだろう。
佐久間真(堤真一)の逝去について、彼の携帯電話の発信着信履歴に名の見えた星泉長澤まさみ)に連絡をしてきた刑事(平田満)は、厳正な仕事振りの中にも深い情のあるところを滲ませ、なかなかの人格者と見えた。わずか数十秒間のこの出番だけのために敢えて平田満のような大物を起用したあたりに、このドラマ制作者の気合の程を見ないわけにはゆかない。
思うに、このドラマは七週間、七時間もの長期間にわたる放送には向いていなかったのではないだろうか。むしろ二三時間番組の二夜連続ででも一挙に放送した方が内容を濃く表現できたのではないかと想像する。
[登場人物&出演者]赤川学園高等学校2年B組生徒・目高組八代目組長=星泉長澤まさみ)/真由美(小泉今日子)/目高組々員=酒井健次(中尾明慶)/目高組々員=西野武(田口浩正)/目高組々員=酒井金造(山本龍二)/目高組々員=剛田英樹(福井博章)/警視庁組織犯罪対策本部組織犯罪対策第六課刑事=稲葉通男(井澤健)浜口組々員・小姓=森蘭丸森廉)一階住人(杉浦双亮360°モンキーズ])/衆議院議員・民和党=三大寺一(緒形拳[特別出演])/星泉の父=星貴志(橋爪淳)//警視庁組織犯罪対策本部組織犯罪対策第六課警部補=黒木幸平(小市慢太郎)/浜口組若頭=柴田光明(中野英雄)/浜口組々長&浜口物産社長=浜口昇(本田博太郎)/目高組若頭=佐久間真(堤真一)。