スッキリ!!におけるテゴマス評

増田貴久と手越祐也の仲良しコンビによって結成された二人組アイドル団「テゴマス」が欧州スウェーデンでCDを出し、デビュー記念コンサートをも挙行した件については今朝「ズームイン!!SUPER」でも「スッキリ!!」でも、注目の芸能ニュースとして取り上げられていた。「スッキリ!!」ではテリー伊藤が「欧州の女子たちは体が大きいので、あんな感じの男子には却って新鮮味があるのではないか」と述べ、加藤浩次は「欧州の女子たちも彼等の名を記したウチワを持っていたのには驚いた」「アイドル応援のときウチワを持つのは世界に共通なのか」と述べ、濱田マリは「二人は歌うまいですね」と述べたが(九時七分頃)、なるほど何れも価値ある意見だ。
中で最も考慮するに値するのは加藤浩次の意見だろう。これに対して芸能リポーターは「日本側の主催者が配布したウチワなのではないか」と推測して応えていたが、むしろヲタク文化の存在を想定する必要があるだろう。欧米のヲタク衆は並の日本人よりも日本のヲタク文化に通じているから、日本の男子アイドルのヲタクであればウチワを作ること位は初歩に属するはずだ。そもそも日本の男子アイドルに興味を持つのは欧州では極めて少数派のマニアックな人々に限られるだろうと思われる。コンサートに来ていた女子の一人が、テゴマスの二人については以前から応援していて、出演ドラマも全て見ているとまで発言していたのを見落としてはならない。遠く波涛を隔てた北欧スウェーデンの地で「3年B組金八先生」や「武蔵」や「ガチバカ」や「ダンドリ。」や「マイボス・マイヒーロー」を見ていたと云うのだ。録画したものを取り寄せたのかインターネット上で盗み見たのか、何れにせよ大変な情熱だ。アイドルが成功するために必要な条件の第一は多分、世間一般の浅い感心や高い知名度であるよりは、少数であろうとも熱狂的に愛するファンの存在であるわけで、ジャニーズ事務所も北欧にテゴマス愛のヲタク女子たちが一定数いると知って成功を確信していたに相違ない。そうでもない限り、こんな大胆な奇策には出られなかったろう。テリー伊藤の意見に関して云えば、日本人男子の中で欧風の美形を選出しても大概は本場には勝てないのである以上、欧風から懸け離れた魅力ある男子で勝負する方が適切であるという面もあるだろう。濱田マリは最近は女優として大活躍しているとはいえ元来は音楽家だから「二人は歌うまいですね」の意見には重みがある。