大河ドラマ風林火山第一話

NHK大河ドラマ風林火山」。原作:井上靖。脚本:大森寿美男。音楽:千住明。主演:内野聖陽。演出:清水一彦。第一回「隻眼の男」。
面白かった。と云うか始まってから暫くの間は余りにも暗くて地味なので見ていて退屈しそうになったが、やがて大林勘助(内野聖陽)が大活躍し始めるに及んで俄然面白くなってきた。戦場で戦況を見抜き、或いは月下の橋の上、赤部下野守(寺島進)相手に闘い、或いは流鏑馬のように馬上から北村右近(きたろう)を弓矢で射殺して、そして最後には再び襲ってきた赤部下野守を相手に、豪雨の夜の闇の中、竹林で止めを刺した。手に汗握る場面の連続には見応えがあった。この調子で十二月末までの一年間を完走してくれたら楽しめるはずだが、不安材料はGackt。大丈夫なのだろうか。
ドラマ以上に凄かったのは、ドラマ開始を告げる序曲の、傲慢なまでに勇壮な響と、それを彩った映像(所謂タイトルバック)の、無敵の騎馬隊を颯爽と描き出した豪壮華麗な力強さ。その迫力に見惚れてしまった。今HDDに録画しておいた映像を編集して序曲の部分のみ保存しておくことにした次第。
武田勝千代(のちの武田信玄)を演じていたのは、二〇〇五年のNHK大河ドラマ義経」で源頼朝の少年時代を演じていた池松壮亮。農家の娘みつ役の貫地谷しほりは最近どのドラマで見ても迫力がある。